■ KC日記その後 
一時期生活を破綻させる勢いでハマっていた『Kingdom Conquest』の、戦争時に攻撃に出したユニットを一回80円で即時帰還させられる課金要素もわりと酷かった。
何ヶ月単位で時間を費やしてるゲームなので、負けると全てを失ってしまう同盟間の戦争が起こったときには本気を出さざるを得ず、たった一回の戦争でも相当な回数の即時帰還を使う事になってしまって、気がついたら千円単位の出費になってた事も。
「期間限定」で「仲間と協力する」という大義名分があれば、課金への抵抗感はかなり緩む。KCでは対人戦での偶発的な出来事に依存するので運営側が狙って起こせるものではないけど、ドリランドはパラメータを見ながら課金額を最大にできるように調整してイベントを発生できるので効率が大きく違いそう。
そういえば一時期書いてたKC日記の更新は途中で止めてしまってたけど、あの後もしばらくはゲームは続けてた。
追いつく事が不可能に思えるくらいの圧倒的な差でランキング一位になってた韓国同盟に、2chで名乗りを上げたある人がリーダーになって日本人プレイヤーをまとめあげて、圧倒的に劣勢な日本同盟が団結して韓国同盟に対抗するという熱い展開になってた。
ほとんどの人が韓国同盟にトップを独占されて諦めかけてたところを、日本人の高ランキングの人から有志を募って新しい同盟を立ち上げて、SkypeやGoogleDocumentを駆使しながら作戦を練った。
戦える人は精鋭部隊のすべてを的確なタイミングで前線に送り込み、そうでない人は揺動のための大量の撹乱部隊を相手に送り込んで、敵の攻撃アラートを使い物にならなくする。
最終的には秒単位の制御で連携を取りながら電撃的に陣地を繋いで韓国同盟の盟主の本陣に迫り、明け方に総攻撃をかけて陥落させた場面にはちょっと感動した。
その頃には自分の所属していた同盟もトップ10に入るくらいに成長していて、最盛期には個人ランキングも総合5位にまで上がってたので、日本人精鋭部隊の勧誘を受けて、最前線の攻撃にも一応参加だけはしていた。
でも、ランキングの数値だけは高いものの一回600円の有料ガチャには手を出さなずに遊んでいたために、対人戦ではほとんど役立たずの存在だったので、ほぼ貢献せず見てるだけの状態だった。
韓国同盟を撃破して平和が訪れるかとおもいきや、共通の敵を失った後は、一致団結していたはずの日本人同盟同士で滅びた韓国同盟の跡地を食い合う、骨肉の争いが始まってしまった。
最終的には状況が二転三転しつつも、日本部隊リーダーをやってた人の同盟が寡占することに。うちの同盟はその争いのどさくさにまぎれて世界中央のデブリズタワーに隣接するところまでは行けたので、個人的にはかなり満足。
その頃にはゲームの設計寿命を大幅に越える長期間の運営になってたせいで、内政が上限に達して上げられるパラメータがなくなってしまったり、上位同盟のポイントが32bitの限界数値を超えてみんなカンストしてたりなど、ゲームバランスもかなりグダグダな状態で停滞してた。
あまりにやる事がないので例の日本人リーダーの人が主導で天下一武闘会みたいなイベントを企画して、みんなで育てた部隊を戦わせてたりしてて、それはそれで面白かったけど。
もともと一周期３ヶ月くらいを想定してたゲームなのに、結局６ヶ月くらい運営が続いてて、過疎化もかなり進んでた。結局、最後の３ヶ月はやる事がなくなってたのでほとんどアクセスしてなかった。
１サーバあたりのプレイ人口がかなり減ってて、特に初期から運営されているサーバは十数万単位で投資して止めるに止められなくなったようなわずかな人しか残ってない用に見えた。
そんな感じで過疎化したいくつかのサーバを統合して２期目が始まったようだったけど、自分はそのタイミングでこのゲームを止めた。ずっと接続していないので、今はもうどうなっているのかわからない。
1サーバ2万人が上限ではあるけど、最後までアクティブに残ってた人は数百人もいなかったような。基本無料なので途中脱落する人もかなり多いけど、サーバ統合後は濃い人が集まってるだけあって継続率はそれなりに高そうに見える。
こんな感じで残った人が、蠱毒みたいにどんどん濃く煮詰まっていくのかも。
いまでもiPhoneのランキングのトップ付近にいるし、Android版も提供されるようなので新規で入ってくる人はまだまだたくさんいそう。いったん人気がでると雪ダルマ式に人が増え続けて、その中の一定割合が重課金者や廃課金者になるので、もうしばらくはこういうやり方が儲かり続けるのかな。
