2010-10-11

大人に混ざって子どもが戦うJRPGについて 大人に混ざって子どもが戦うJRPGについて - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 大人に混ざって子どもが戦うJRPGについて - Nao_uの日記 大人に混ざって子どもが戦うJRPGについて - Nao_uの日記 のブックマークコメント

 1954年、合衆国議会の少年非行対策小委員会は「コミックブックと非行」と題するレポートを発表、青少年に悪影響を与える可能性のある表現を規制するよう、コミックス出版界に勧告した。

 これを受け、全米コミック雑誌協会は「あらゆるコミュニケーション・メディアの中でもっとも堅苦しい」と彼ら自身によって評されたコミックス・コードを制定した。1954年8月26日のことである。

これの施行が50年以上も前。

たとえ今は形骸化したとしても、

社会的にここまで子供メディアが規制されて、

そこでずっと子供たちが育ったのなら

後に立ち上がったゲームメディアで、、

JRPGで違和感があるのも当然かなと。

もちろん、文化、政治、歴史、教育、人種、犯罪率、

もともと日本人そのものが年のわりに幼く見えるとか、

あれこれある要素の一部でしょうが、

向こうで筋肉ダルマのハゲが持て囃され、

可愛い女性ではなく、強い女性が描かれて、

世間からどう見られるのか?

などの背景にとてもしっくりきました。


アメリカでアニメやマンガが売れなくなった本当の理由 アメリカでアニメやマンガが売れなくなった本当の理由 - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - アメリカでアニメやマンガが売れなくなった本当の理由 - Nao_uの日記 アメリカでアニメやマンガが売れなくなった本当の理由 - Nao_uの日記 のブックマークコメント

まず、そもそもアメリカ人にとって初めて見るmangaがどういうものだったかを説明する。アメリカでコミック、といえばDCやマーベルが出しているスパイダーマンやスーパーマンといった、ヒーローものが中心で、読者対象は男の子が中心だった。ぶっちゃけ、コミックは子供が読むモノ、だったわけ。

しかもこの「アメリカ人の男の子」というデモグラフィック、一番お金を使わない消費者層なんである。アメリカでティーンエイジャー向けにオモチャかゲームか、本が売れている、って場合は、その人気を支えているのは女の子の方なのだ。なにせ、彼女たちの方が若いときからベビーシッターをしたりして、男の子が買い食いしている間にしっかり貯金して、好きなモノにお金を使うのである。

そして、アメリカでいうYA、ティーンエイジャー向けの本も、女の子に支えられているジャンルになる。今、こっちでは「トワイライト」シリーズがいま馬鹿ウケしてて、大人まで吸血鬼ものの読み物にドップリはまっているけど、これはそもそも「ハリポタ」を10歳前後の時に読んだ女の子たちが、少し大きくなって淡い初恋なんぞを経験しているときに来たブームで、来るべきモノが来たというだけの話なんだよね。

だから、アメリカでマンガを出そうとする版元は、まず、男の子向けのマンガじゃなくて、女の子向けのタイトルをしっかり吟味して出していた。ちゃんと女の子たちが買えそうな値段に設定し、女の子に人気のあるメディアで宣伝して、ファンを育てていったと言える。

なのに、日本のマンガ供給側と来たら、少女マンガが売れるんだ、へぇ〜、なら少年ものもいけるンじゃん?と雑誌の少年ジャンプまで出す勇み足ぶり。あのねぇ、男の子はヒーローもののアメコミを読んでいると言ったでしょ? それと市場で競合することになるってわかってた? そもそも、お小遣いだって大して持ってないんだよ。

しかもそんなに急にタイトル数だけ充実させたって、書店だっていきなり棚を用意するわけにはいかないってことぐらいわからない? マンガが売れるのはわかっていても、どの棚を削るか、書店だって必死に悩みながらやってるんだよ? しかもマンガは立ち読みでさらっと読まれやすい商品だから、棚に人が集まってても肝心の売上げにつながらない、ってこともあるしね。

これは間もなく刊行予定の拙著にも書いたことだけど、確実に伸びていくジャンルやカテゴリーがある場合、ちゃんとその伸びしろに合わせて育てていかなくちゃ、育つものも育たないんだよね。何を期待しているわけ?ジャックの豆の木? もし、この先、電子書籍が日本でコケるようなことがあれば、それはマンガと同じ間違いを犯したってことになるから、そこんとこ、心しておくように。

ということで、なんで売上げが落ちているのか?という問いの答えは、「ちゃんとマーケティングをしなかったから」ってことに尽きる。アメリカでマンガを売りたいのなら、どの層のアメリカ人がどんな本を読んでいるのか、どんな本なら売れそうなのか、どうやったら売れるのか、ちゃんと下調べをして、計画を練って、売り込む努力をしなければ、そりゃ「日本で売れたんですよ、コレ」なんて言っても売れないよ。

新しい市場を開拓するときには、市場の伸び代にあわせた展開をちゃんと考えないと受け皿が付いてこない、と。