■ 飲み 
先週末にはデザイナーの先輩と一緒に、今年入ってきた新人の人を連れて飲みに行ってきた。最近飲みに行く機会が多い。帰宅は午前４時くらい。新しく入ってきた人と話をしていて「根拠のない自信を持てるのは若さの特権なのかもしれない」なんて思ったりしてしまったのは、自分もそれなりに歳を取ってしまったということなんだろうか。
たぶん自分も入社したてのころは同じように見えていたのだろう。そんなあやふやな自信にわずかなりとも根拠を持てるようになりたいと願いつつ、これまでにできることをできるだけやってきたつもりだったのだけど、時間が経つにつれて、そうやって得られたものやそれに伴う経験と引き換えに、何かしら無くしてしまったものもあるのではないか、とも思う。
少なくとも、あのころと今では自分の立ち位置や考え方、周りの状況や目の前のやらなくてはならないことは良くも悪くもずいぶん違う。また、今まではたまたまチームのプログラマの中で最年少であることがほとんどだったし、大多数の問題は結局のところは自分自身の能力や考えに起因・帰結して、自分だけで解決することのできる類のものだった。
時間の過ぎるのはとても早く、この調子で進んでいけばあと10年、20年もあっという間に過ぎてしまうに違いない。状況は自分の考えられる範囲をはるかに超えて複雑だけど、少なくとも今現在は取れる選択肢がとても広い状況であるために、この先半年間の行動次第で、次の五年をどのように過ごすことになるのかの大部分が決まりそうな気がしている。また、面倒だと思って後に回したことや苦手に感じて避けてきたことのツケはいずれ帰ってくるし、時間が経てばたつほど挽回は難しくなる。そうやって後で困るような状況にならないためにも、まずは目の前のことから一つ一つ考えて、できるだけ確実に解決していかなくてはならないんだろう。そのために使える能力や時間は、有限でしかない。
そんなことを考えながら、昨日は一日寝ていた。いつもの事だけど、二日酔い(?)の為か脳髄が痺れるように麻痺して動く気がしない。やはりアルコールは苦手。
■ [マンガ][購入] 
待望の９巻。前巻に引き続き、今回も想像以上の急展開。あまりの出来事に読み終えたあとしばらく呆けてしまい、２読目をすぐに読み始められなかった。この先どうなるんだろう？また一年待たされるのか。
この巻の１話目の竹本やはぐのモノローグが印象的。あと１話目ラストの見開きページは見ていて辛い。ずっと続くように感じていた平穏な日々もいつかは終わり、状況は過ぎていく時間と共にどんどんと移り変わってゆく。
そういえば、もうすぐ映画も始まるんだったような。あれも一応見に行きたい。
こちらもあいかわらず重い話。
集団でものを作るときの立ち位置。上手い人・凄い人というのはどこにでもいるもので、そんな中で自分にできることは何か、自分にしかできないことがあるとしたら、それはいったい何なのか。こういうことは何かを諦めてしまわない限り、ものを作っている人間であれば必ず考えることなんだろう。あまりに思いつめすぎると折れてしまうし、だからといって何も考えずに過ごしてしまうと成長はない。そんな話。
ハチクロもこのマンガも、登場人物それぞれの複雑な思いや立ち位置、心情がしっかり描写されているのがいい。何度読み返してもついいろんなことを考えながらじっくりと読んでしまう。
そういえば今年の新人で入ってきた人に、元アニメーターの人がいた。少し話を聞いてみると、よくあちこちで言われているように、本当に大変な仕事らしい･･･。
