2006-07-11

今日は学生の頃の同級生と飲み会。全員ゲームプログラマ。気がついたらすっかり話し込んでいて、午前3時を過ぎていた。もう電車もないし、家に帰るのが面倒なので会社に泊まる。

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任天堂初の本格的な3Dアクションだが、とにかく完成度が高い。10年が過ぎても、多くのゲームはこのゲームを超えられていない。本当に完成度が高い。非常に面白い。だが、はたして万人にお勧めできるゲームだっただろうか?ゲーム初心者にこのゲームが受け入れられただろうか?受け入れられる人たちには間違いなく100点に近い点数を付けられるだろうが、それ以外の人たちには、低い点数を付けられて……いやいや、実際には点数すら付けてもらえなかった。難しそうと思われて触れてももらえなかった。斬新的すぎたのか、ハードとソフトを同時に購入して遊びたいと思わせることができなかった。

だが、1万円近くの価格で発売され、選択肢の少ない中で選んだゲームがあっという間にクリアしてしまう作品であってはならないという宿命も背負った。これはプレイヤも肩の力を抜いてゲームを楽しめなくなった事を意味する。完成度が高すぎたために自らの首を絞めた、悪魔のようなソフトだ。

このゲームを境に、家庭用ゲーム市場における任天堂の独裁は崩壊、任天堂失われた10年が始まった。



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・64が大きな節目。普段から、いつも「素人が作っているから」という意識で作品を作ってるが、 3Dにシフトしていくことから、流石にプロがいないと無理だろうと。

・専門技術がいるという考えは正しかったし、同時にそれが病気の始まりでもあった。

 そういう技術とか仕組みでものができると考えすぎたな、と。

ビデオゲームが新しいものではなくなった。ここからがソフト屋の勝負どころ。何を作るかが問題。



ただ、最近、他社の某ゲームのクロスレビューを見て、これだけ高得点なのに30万本くらい売れなかったら問題だなぁ、って心配してたら、やっぱりそこまで売れていない。それをみて、いよいよゲーム市場の問題は深刻やな、っていう話を先日もしてたんです。僕らのやってる僕らのものづくりと、消費者や世の中がどこかかけ離れてきてるのかも、って話をよくしてるんです。かといってこれまでのものをポンと捨ててしまえるものでもないので、お互いに深刻な問題を抱えているな、と。