2006-07-09

[]アニメがお仕事! アニメがお仕事! - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - アニメがお仕事! - Nao_uの日記 アニメがお仕事! - Nao_uの日記 のブックマークコメント

アニメがお仕事! 1 (ヤングキングコミックス)

アニメがお仕事! 1 (ヤングキングコミックス)

「創ること」,それ自体が楽しかったし,それが楽しいことには今も変わりがない。楽しいからこそ「創ること」を仕事にしたのに,なぜかその仕事が最大の障害となって,自分と「創ること」の間に深い溝を作り出してしまう ― 石田敦子の「アニメがお仕事!」は,アニメーション業界に飛び込んだ若き姉弟の生活を軸として,そんな「創ることが仕事」にありがちな矛盾を描き出す。柔らかな絵柄に反して内容はシリアスであり,ある面では現実の冷酷さを描きながらも,ある面では「創ること」の純粋な喜びを描く。作者の人生経験を反映した部分が大きいのか,その描写にはある種の凄みさえ感じられる。

本屋で見つけたので買ってみた。台詞が多くて雑多な感じはあるものの内容はとても面白く、絵から想像していた以上に重い話もあったりして、ちょうど今の状態とも重ね合わせていろいろと考えさせられるところもある。本屋で見かけてはいたもののいままで敬遠していたことが悔やまれるけれど、こういうタイミングで読む機会があったというのもまた縁というものなんだろうか。この作者の他のマンガも読んでみたくなった。


[]大使閣下の料理人 大使閣下の料理人 - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 大使閣下の料理人 - Nao_uの日記 大使閣下の料理人 - Nao_uの日記 のブックマークコメント

大使閣下の料理人(1) (講談社漫画文庫)

大使閣下の料理人(1) (講談社漫画文庫)

名門ホテルで料理人として働いていた主人公・大沢公は、完全分業で何百人分もの料理を工場のように組み立てるような仕事のやり方に疑問を持ち、目の前の食べてくれる人に直接「気持ちを届けられる料理」を作るために、ホテルの仕事を辞めてベトナム大使館の公邸料理人になる。

国際外交の舞台をベースに料理そのものよりもそれを取り巻く人間関係を中心に描かれており、自分の最も好きな料理マンガの一つだった。原作者の西村ミツル氏は実際にベトナム大使館の公邸料理人として働いていたことがあり、そのときの経験が話の随所に生かされているようだ。

モーニングに掲載されていたときには、いつ連載開始したのかもはっきり知らないような状態で、最初のうちはあまり興味がなくてたまに目に付いたときに飛ばし読む程度であまりちゃんと毎回話を追っていなかったのだけど、なんとなく読み続けていたらベトナム編の終わりあたりからふと気がつくとすっかり話に引き込まれていて、モーニングを読むときに地味ながらすごく楽しみなマンガの一つになっていた。少し前に連載は終了し、物語の締めも綺麗な終わり方ではあったけれど、モーニングで読むものが一つ減ってしまったのは本当に残念。

自分がどこからこのマンガをちゃんと読み始めたのかもはっきりせず、物語がどんな始まり方だったのかもよく知らないため、いつかマンガ喫茶に行ったときにでも最初からちゃんと読もう、と思っていたのだけど、本屋で文庫版を見かけて、思わず手に取ってしまった。もうこうなったら続きも買うしかない。また部屋にマンガが増える・・・。