2006-01-21

RPGの原点『ウィザードリィ』のサウンドトラック6作がCD-BOXで復刻 RPGの原点『ウィザードリィ』のサウンドトラック6作がCD-BOXで復刻  - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - RPGの原点『ウィザードリィ』のサウンドトラック6作がCD-BOXで復刻  - Nao_uの日記 RPGの原点『ウィザードリィ』のサウンドトラック6作がCD-BOXで復刻  - Nao_uの日記 のブックマークコメント

Wizardryは何気にBGMも良かったりするのでこれは嬉しい。即注文。

ラインナップの中に外伝2がないのは残念だけど、FC版3作のBGMが全て入ってるのはありがたい。

ところでFC版「3」の出来は物凄かった。いや、マジで。

あのバランス感覚のどこからどこまでが移植スタッフの手によるものだったのか、私は家庭用しかやったことがないからよく知らないのだが、「ファミコン版のWizardryは出来がいい」という評価の5割くらいは「3」が占めているのではあるまいか。

Wizardry」が本来もっている理不尽性(これも味なのだが)をある程度ラッピングして、序盤からのスーパーハードな展開をスムースコート程度に多少軟化。ユーザーを引き込みつつ、後半はザクザクと生の「Wizardry」を詰め込む。慣れた頃に程よく出てくる強力なアイテム達と、マイルフィックやフラック、サイデルだのアイアンジャイアントだの、とにかく山の様に出てくる終盤の強力な敵たち。どれだけ強くなっても地下6階の探索には常に死の危険が伴ったし(ポイズンジャイアントの大軍に先制攻撃されたりとか)、一方でどかっと経験値を稼ぐ楽しみも味わえた。ありとあらゆるWizardryの楽しみを内包したFC版「3」は、確かに家庭用業界におけるWizardryの、一つの完成形だったのである。

音楽やグラフィックについても言うに及ばない、とは思うが、私は実はシリーズを通してこの「3」の音楽が一番好きだったりもする。特にオープニングの重厚な曲調から、訓練場やギルガメッシュの酒場などのライトな曲調への移行などは今でも耳に残る。元来PC版WizardryにはBGMがなく、移植の際に「音つきなど邪道」と考える原作スタッフがいたが、FC版のあまりの出来に降参せざるを得なかった、などという話も聞く。長いゲームの間ずっと聴き続けても飽きることのない、まさに「必要十分」なBGMの典型だったと言っていいだろう。

確かにPC版よりもFC版の方が中毒性が高かった。

GB版も良い出来ではあったけれど、キャンプ中にもオートセーブされるためにリセットしても手遅れになることの多いFC版の緊張感が何より最高。一本しか持ってない貴重な村正を道具の整理中にまちがってスペシャルパワーを使ってガラクタにしてしまったときのショックや、灰からの復活に失敗してキャラが消えるときの絶望感はFC版ならでは。

当時は日課として毎日ダンジョンに潜っては目的もなく延々とレベル上げをしていた。いまでもそのときにマッピングしたノートが残っていて、FC版Ⅲの地下6Fの奥で全滅したメインパーティーの位置と、それを救出しようとして2次災害にあって全滅したサブパーティーの位置が記録されている。もう彼らが救出される見込みはない。


『はかばは くらく・・・

このわなは ときをきざみしもの

このさきへは ゆかぬがとくさく 

さもなくば・・・ 』

やくたたず ここにねむる』