2006-01-22

夢と脳 夢と脳 - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 夢と脳 - Nao_uの日記 夢と脳 - Nao_uの日記 のブックマークコメント

昼から出勤しようとして着替えたものの、不覚にもその後に寝直してしまった。

次に気がついたときには、自分の体と意識が奇妙な状態になっていた。今の自分の状況(出勤前に寝直してしまった、自室のベッドの中にいる)は理解できているのだけど、体が全く動かない。それでも金縛りではないようだ。いつもの金縛りであれば、たいてい自分の意志で瞼や小指の先だけ動かせたり呼吸が制御できたりするので、そこから徐々に意識して動く範囲を広げていけば体全体が動かせるようになるのだけど、今回はそれすらできない。意識ははっきりしていて今の状況は理解できているのだけど、体を動かすどころか目を開けることすら出来ず、呼吸すらままならない。

しばらくその状態が続いた後、ふと目が覚めてそれが夢だったことに気づいた。「出勤前にうかつにも寝なおしてしまい、起きられない」、今の状況をそっくりそのまま体験しているというメタな夢。

その夢の中では、脳内に仕事場の会話が聞こえていた。誰と誰が話しているのか、はっきりと声は聞こえているのだけど、会話内容に関しては「日本語である」ということ以上のことはわからない。時折笑い声も聞こえるが、何がおかしくて笑っているのかわからない。内容は理解できないけど、知っている人がすぐ側で楽しそうに会話しているという事実のみがわかる。こういう時には「自分が作曲した素晴らしい曲を演奏している夢」と同様に、具体的な内容ではなくそのイメージだけが脳内に再生されているんだろうか?

夢から覚め、起きてからずっと頭が痛い。左脳の上のほうが麻痺している感じ。あと、なんだかものすごく不吉な予感が止まらないのだけど、今のところは特に何も悪いことは起こっていない。自転車で出勤している途中はなんだか注意散漫な感じで少し危なかった。脳内麻薬のちょっとした出具合の違いだけで簡単に調子や働きが変わってしまうのは不便でしょうがない。なんだか今日は一日夢の続きを見ているようだった。これが仕事を終えた後に日記を書いている夢でないことを祈る。


脳内の状態を機械(電極)で調整するテクノジー 脳内の状態を機械(電極)で調整するテクノロジー - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 脳内の状態を機械(電極)で調整するテクノロジー - Nao_uの日記 脳内の状態を機械(電極)で調整するテクノロジー - Nao_uの日記 のブックマークコメント

アンドレ・ロザーノ医師は、脳の中の“CG25”という部位が悲しみの感情に襲われたときに活性化することを発見し、それを「悲しみ中枢」と名づけました。

上のものと同様に、「悲しみ中枢」に電極を差し込んで断続的にパルスを流す療法で、重度のうつ病の患者の11人のうちの8人が劇的に改善した、とロザーノ医師は語ります。

立花氏:「私はショックを受けました。人間の心はこんなものだったのか。まるで機械のようだ。こんな方法で人間の心が治せるんだったら人間について考え直さなくてはならない」

ロザーノ医師:「脳は複雑で、まだまだわからないことが多い。確実にわかっているのは、患者の脳で嵐を引き起こしている部分が“存在する”ことです」

立花氏:「別の感情の中枢を見つけたらどうなりますか?例えば幸福感などもコントロールできますか?」

ロザーノ医師:「他の感情でも効果が上げられる可能性があります」

立花氏同様、これにはかなり驚かされました。「最近、どうも鬱っぽいうから、ちょっと電極差し込んでくるわ」とか「幸福感が足りないからつまみで電圧を0.2ミリボルト上げてみようかな」なんて会話がなされるようになっちゃうのでしょうか。

電極でなく薬物でも結果だけ見れば似たような効果は得られるだろうし、程度の差はあれどもアルコールニコチンカフェインだって脳に作用して感情や状態を変える。ごく普通の酒やタバコでも、それを知らない文明の人から見れば麻薬と大差ないものに見えるだろう。

こういうのが副作用なく今よりもっと簡単にコントロールできるようになった暁には、どんな使われ方をするだろうか?

植物状態だった男性が意識回復「周囲の会話は全部聞こえていた」 植物状態だった男性が意識回復「周囲の会話は全部聞こえていた」 - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 植物状態だった男性が意識回復「周囲の会話は全部聞こえていた」 - Nao_uの日記 植物状態だった男性が意識回復「周囲の会話は全部聞こえていた」 - Nao_uの日記 のブックマークコメント

交通事故で植物状態になっていた男性が、2年ぶりに意識を回復したそうです。

意識が回復した男性が話したことによると、なんと周囲の会話は全て聞こえていて、「栄養チューブを外そうかという声が聞こえ絶望的な気持ちだった」や「医者が『患者の意識はない』と話すのも聞いていた」などと語っているそうです。

今回の夢を見て思い出したのが上記の記事。夢の中の自分もちょうどこんな状態だった。

きっと世の中には同じような状態で栄養チューブや人工呼吸器を外された人もいるんだろう。怖すぎる・・・。