■ 個人の力 
- 集団の中心にある何か(駄研, noteより)
ネットの力が状況を加速させる御時世ですけど、それに初速を与えるのは、昔ながらに個人の能力や信念であるケースも多いのではないかと。
たとえ新しいことをはじめやすい環境が整っていたとしても、それをやるかどうか、その環境を生かしてどうやるかを決めて実行していくのはあくまで個人の力。たとえ高速道路が整備されていたとしても、誰も見たことがないような新しい目的地を求めて走りだす人がいなければ何も変わらない。
- 岩田社長と“喜び”を共有できる社員がどれだけ増えるか、それが今後の任天堂の行く末を決めそうだ
個別の作品製作に限らず、ビジネスの世界でもスティーブ・ジョブズや任天堂の岩田社長のような、強力な個人の力が会社を牽引している(ように見える？)ことも多い。明確なビジョンを持って戦略を決めて実行し、その会社独特の空気を作ることのできるような適切なトップがいるのかいないのかの差は大きい。
■ UIEvolution Japan設立 
私は何年も前から、「パソコンで遊んでいたオンライン・ゲームを、パソコンの画面から携帯電話に取り出してそのまま遊び続けることが出来るようなサービスを作りたい」と社員（アメリカ人）に言い続けているのだが、日本人のようなモバイル・ライフスタイルを持たない彼らにはなかなか理解してもらえない。こんなアイデアをいくら持っていようと、それをアイデアのままに留めておいては何の価値も生み出さない。そこで、そのアイデアを実際のサービスとして作る開発部隊を日本に持とうという発想である。
UIEJのミッションは「ネットワークに繋がったあらゆるデバイスで動く、新しい形のエンターテイメント・サービス」を作り出すことにある。さまざまなデバイスが色々な形のネットワークに繋がり、一人のユーザーが複数のデバイスを通じてネットワークにアクセスすることが出来るようになった今だからこそ可能になった、新しい形のエンターテイメントを作り出して行くのだ。
こういった面白そうなベンチャーの話はあまり日本では見かけなかったので、どんな人が集まって、どのような成果が出るのか楽しみだ。
また、こういう会社を買収するスクウェアエニックスの戦略も興味深い。毎回の決算説明会の和田社長のコメント*1からも感じ取れるように、かなり先を見越して幅広く手を打っているようだ。企業のトップが目先の利益確保だけでなく、市場の変化を踏まえた長期的な展望を持って戦略を立てている事がよくわかる。
