2005-12-05

左利き矯正で吃りが治る? 左利き矯正で吃りが治る? - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 左利き矯正で吃りが治る? - Nao_uの日記 左利き矯正で吃りが治る? - Nao_uの日記 のブックマークコメント

 手指と発語の運動中枢は近接しているので,手指運動が発語に影響を与えやすいことは既に知られた事実である.例えば,人前でスピーチをする時は手を動かす方が流暢に話せる.また,手指運動によって発語中枢領域の血流改善がみられるというPETの実験がある.左利きの幼児が右利きに矯正されると両手利きになりやすいが,これは手の運動に関して左右の大脳半球間で優位性がなくなると考えられる.ところで,発語器官(喉・口)は一つであり,その運動神経は左右の大脳半球に支配されており,両半球からの神経インパルスの微妙な調和によって発語が可能になる.その際,一方の半球が優位であれぱ,発語筋の活動はスムースに統制されるが,両半球が同じ程度の優位性を保っていると,両半球からの指令が競合して発語に混乱が生じ,これが吃りに発展すると推察される.

吃音のメカニズムに言語中枢の優位性が関係したことは私自身は全く知りませんでした。また人前でスピーチをする時は手を動かす方が流暢に話せることに上記のようなメカニズムが関連していることも初めて知りました。いい論文ですね。

面白い。吃りと右脳と手の動きが関係ある、と。身に覚えが無くもない。

 ちなみに、私はソフトウェアを作っていて行き詰った時には、「寝る」ことにしている。なぜなら、行き詰ったときには頭を幾ら振り絞ってもあまり良い効果は得られず、逆に、さっさと寝てしまって頭を休めた方が、良い結果が得られることが多いからだ。これも考えて見ると右脳の働きと関係しているような気がする。行き詰った状態とは、「答らしきもの」が見えなくなっている状態を指し、そんな状態になったときには、どんなに左脳をやみくもにフル回転させても正しい答は見つからない。そんな時は、「寝る」ことによって左脳がストップし、右脳が活躍し始めるからではないだろうか。だからこそ、夜に(左脳を使って)どんなに考えても見つからなかった答が、朝になるとすっきりと見えていたりすることがあるのではないだろうか。

そのとおりかも。うまくいかないときは寝るに限る。