■ [ゲーム][購入]エキサイトトラック
『Gow』と『世界中の迷宮』の入手に失敗。木曜日に仕事を早めに切り上げて閉店間際の店を3件回ったけどすべて売り切れ。金曜の夕方には別の人に見てきてもらったのだけど、こちらも4件回って全滅。4件目の店ではちょうど目の前で最後の一本がなくなったらしい・・・。
仕方がないので店頭で見かけた『エキサイトトラック』を買ってきた。こういうタイプのゲームは好きで、一応気になっているタイトルだったので。
操作には少し慣れが必要ではあるものの、そんなに難しくはない。常に手と頭をアドリブ的に働かせ続けないといけないあたりはこの手のゲームのツボをきちんと押さえてある。
また、クラッシュしたときでさえ「ナイスクラッシュ!」と表示されてポイントが増え、その状態でボタン連打することでほぼペナルティ無しでブースト状態から復帰できたり、逆送状態になってもボタン一発ですぐ復帰できるあたりなど、アバウトな操作でいいからとにかく難しいことは考えずにひたすら爽快に走ってくれ、という意図が感じられる。
このへんは同時期の同タイプのゲームで、ウリであるはずのクラッシュシーン(+長すぎるリプレイ)が結局ストレスにしかなってないPS3の『MotorStorm』あたりと比較すると面白い。
さて、そのPS3の試遊台で、4~5歳くらいの 小さな男の子 が遊んでいました。
超リアルな車が荒野のコースを走りまくるゲームです(たぶん「MotorStorm」)。
ところがその男の子、コースを外れて土手に正面衝突したり、絶壁から落ちたり、
1ラップごとに、クルマの停止が10~20回(うち大破5回)くらい
やっていて、とにかくまともに走れずレースになっていません。
というかゲームになっていません。ぎゅーんとアクセル吹かしていくものの、
カーブがくると1つめからいきなり曲がりきれなくて、
「WRONG WAY」!「WRONG WAY」! がしゃーん!
みたいな感じです。一緒にいたちょっと年上っぽい男の子(お兄さん?)や、
まわりに数人いた大小のギャラリーも、最初はクラッシュするごとに
「ああーっ・・!」 と、そのリアルな壊れっぷりに見入っていたのですが、
さすが3LAPめくらいにはムードが冷め気味になってきて、男の子がちょっと
可哀想で苦笑するギャラリーが多くなりました。
おそらくは本来掛かるハズの時間の5倍くらいは掛かったかと思うそのレースが
ようやくフィニッシュすると、隣にいた男の子が 「ほら!おわったでしょ!」
といわんばかりにコントローラを奪取したのでした。この子のほうはちょっと
年齢が上そうだからイケるかな?と思ったら、
嬉々として「ガンダム」にゲームチェンジしやがった・・・ orz
会社で遊んでいたときのギャラリーの反応にも、上記のような両ゲームの差が現れていたように思う。「MotorStorm」は時間が経つにつれて観客が醒めていく傾向が顕著だったけれど、こちらのゲームは入れ替わり人が見にきて、実際に手にとって遊んでみる人も多かった。そのような面では、狙ったコンセプトに向けてうまくルールが練られて、それがちゃんと機能している気配がする。
ただ、予想通りやや淡白な印象は拭えず。Wiiなので映像的に見劣りする部分も多く、30fpsなのも爽快感不足の原因の一つか。どうせなら水面下や遠景をごまかしてでも60fpsにしてくれたほうが嬉しかったかな。長時間延々とやりこむタイプのゲームではなく、たまに取り出してちょっと遊んでみようか、というような遊び方になりそう。
走り方やクラッシュ時の挙動など、個人的に現時点でのエクストリーム系レースゲームの最高傑作*1だと思っている『Downhill Domination』(邦題:激走マウンテンバイカーズ)あたりに近い雰囲気はあるものの、もうあと一歩、何かが足りない気がする。
とはいっても、これはこれで結構いいゲームではあるので、しばらくの間は楽しめそう。