■ Googleのイノベーション 
Googleではイノベーションとリスクを強く奨励している。でも、それはなかなか自然には起こらない。特に会社の中では。そこで従業員全員に20%の時間を与えている。その時間は何でも一番やりたいことを自由にやるのだ。その中からイノベーションが生まれている。GmailもGoogle Mapsもそうやって生まれた。
そして、チームの規模を非常に小さくしている。最初は1人だけのこともある。ほとんどのチームは2・3人だ。一旦起動に乗ると、沢山の人がかかわり始める。イノベーションは小さなグループから起こるものだ。
また、我々は70-20-10と呼ばれる基準を使っている。会社の70%は主な収入源、つまり検索と広告に焦点を当てる、20%はそれに関連することがら、そして10%はその他である。
常に100%、もしくは120%人を使い潰し続けるような状況は借金の利子だけ返すためにだけ働きつづけるようなものなので、そんな中ではなかなか新しいイノベーションなんて起こらないよなぁ、なんて考えてみたり。まぁ、70%の労力で会社が回るGoogleだからこそこういうやりかたができるのだろうけど。
余裕がなくなってくると、新たな余裕を作る余地まで減ってくる。いろいろなことに挑戦して失敗できるような余力が欲しい。
私からのアドバイスはこうだ。自信を持て。頻繁に失敗しろ。不可能に対して健全な疑念を持て。君たちにはエンジニアリング、テクノロジー、ビジネスの能力を活用して世界を変える大いなるチャンスがある。重要なことをしろ。楽しめ。さもなければ成功は望めない。旅をしろ。中国・アフリカ・インドがお薦めだ。そこには驚くべきことが沢山ある。
