2005-08-09

画期的な赤色立体地図 画期的な赤色立体地図 - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 画期的な赤色立体地図 - Nao_uの日記 画期的な赤色立体地図 - Nao_uの日記 のブックマークコメント

http://lsweb1.ess.bosai.go.jp/jisuberi/SlopeHP/rrim/rrim.html

 赤色立体地図は、 傾斜量を赤の彩度に比例させ、急斜面ほどより赤くなるように、尾根谷度を明度に比例させ 尾根や独立峰ほど明るく、谷や窪地ほど暗くなるように調製した疑似カラー画像である。 これまでの地形表現方法にあった問題点を排した新しい地形表現方法である。

等高線図から地形を立体的に把握することは、ある程度の訓練が必要であったが、赤色立体地図を用いることで特殊な道具やフィルタを必要とせずに1枚の画像で地形を立体的に表現することが可能である。また、陰影図と異なり方向依存性を持たず、微地形から大地形まであらゆる地形が表現できる。

あけてくれ - おれカネゴンの「算数できんのやっぱり気にしすぎとや」日記より

最近、国土交通省の航空写真データベースとかGoogle Mapとかで上空からの写真を見たりすることが多いのだけれど、山間部は木が生えて一面の緑色になっているために、山の高さや高低差などを写真から読み取るのは難しい。WorldWindだとポリゴンで地形の高低もある程度は再現されていたけど、全世界分のデータだけあってそれほど詳細な情報までは得ることができない。

うちの実家は田舎の山の中にあるので、家からどちらに向かって進んでも急激な上り坂と下り坂に囲まれている。しかし、航空写真では尾根や坂道の様子などはほとんどわからなくて平坦に見えてしまうし、等高線つきの地図があっても、その地図から山の形をイメージしたりするのは難しい。それに比べると赤色立体地図はぱっと見るだけでも地形の様子が直感的にわかるので面白い。

この前、数年ぶりに実家に帰ると知らない間に山が一つ削られて新しい住宅地ができていて驚いた。Google Mapの衛星写真で見てもわかるほどの広い面積の山が削られていて、近くにあるゴルフ場の風向きが変わってしまうほどの規模らしいのだけど、このような地形がわかる地図があれば程度の高さの山が無くなったのかも知ることができそうだし、自転車で走る予定の場所を地図で見ているときにそのあたりの地形の高低差がどれくらいなのかを知りたい時にも、赤色立体地図で見られれば実際の地形をイメージしやすくて嬉しい。等高線情報さえあれば機械的に生成できるもののようなので、WEBで見られる地図に実装される事に期待したい。

子供のころから身近にGoogle Mapとかこんな地図とかがあれば、世界の広さから自分の家の近所の地形までをシームレスに感じることができるので、もしかしたら世界の見え方や感じ方も変わってくるのかもしれない。「あの山の向こう側には何があるのか」を実際に見に行かなくてもPC上で知ることができてしまう、というのがいい事なのか悪いことなのかはわからないけど。