2005-07-06

[][]リアル・タイム・マシーン展 リアル・タイム・マシーン展 - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - リアル・タイム・マシーン展 - Nao_uの日記 リアル・タイム・マシーン展 - Nao_uの日記 のブックマークコメント

昨日・今日と東京に出張で出かけていて、今日の分の用事が早く終わったので「リアル・タイム・マシーン展」を見に行ってきた。

http://d.hatena.ne.jp/hiyokoya/20050705#p1

最初に見た展示は、2つのゼビウスの基盤にひとつのジョイスティックを繋いで左右に並んだ2画面を同時に操作するもので、ランダムの種の差?によってゲーム内容が徐々にずれていくのを両方の画面を見ながらうまく操作する、というものだった。なるべく視野を広く取って両方の状況を同時に認識しながらゲームを進めることになるのだけど、地上攻撃をする瞬間につい攻撃側の画面だけに集中してしまってもう片方がおろそかになってミスしてしまうことが多かった。2画面を平行で操作するこの作品に、地上攻撃と空中攻撃を並列に行わなくてはならないゲーム性を持つゼビウスを選んだのはとても良いセンスのように感じた。2つ以上の作業を同時に平行して行うのは脳の普段使っていない部分が活性化する感じで面白い。これはこれで新しい楽しさかも。

次の展示物はスーパーマリオが6画面分並んでいて、それぞれ順番に遅延したタイミングでコントローラ入力が送られているものだった。実際に操作する目の前のモニタでは反応がボタン入力から一秒くらい遅れているようで、多分一番遠くにある最も時間が進んでいるモニタが未来の姿、ということなんだろうか。時間軸の違う6つの画面から聞こえるBGMやSEに変にエコーがかかってるように感じたり、死んだときに遠くのモニタから先に死亡音が聞こえて、それが自分のほうにだんだんと迫ってくる感覚は気持ち悪くも面白かった。

以前通信ゲームを作っていたときにレイテンシを隠蔽するためのキー入力のバッファリング時間をいろいろ変えて試したときの感覚では、遅延が5フレームくらいまでならさほど問題なくゲームできるけれど、それ以上遅れさせると違和感が増していく。この展示のスーパーマリオのように一秒近くも遅延させるとさすがにゲームにならなくなり、何度か挑戦してみたものの1-1の最後の穴をうまく飛び越えられず、一面クリアすらできなかった。遅延時間がもう半分くらいならそれなりに遊べたんだろうけど、この展示はそういう趣旨ではないだろうからそれでは意味がないか・・・。

これをやっていて、大昔にパックスパワーグローブスーパーマリオを遊んだときのことを思い出した。そのとき一緒に遊んでいた人はすぐに飽きてしまったようだったけれど、あれはあれで妙な遅延と操作性の悪さから来るヘンな楽しさがあったように思う。

2人で対戦するPONは調子が悪かったようで、見られなかったのが残念。