2008-06-26

イデアというのはなにか?- 任天堂の岩田社長が遊びに来たので、みんなでご飯を食べながら話を聞いたのだ。(2) アイデアというのはなにか?- 任天堂の岩田社長が遊びに来たので、みんなでご飯を食べながら話を聞いたのだ。(2) - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - アイデアというのはなにか?- 任天堂の岩田社長が遊びに来たので、みんなでご飯を食べながら話を聞いたのだ。(2) - Nao_uの日記 アイデアというのはなにか?- 任天堂の岩田社長が遊びに来たので、みんなでご飯を食べながら話を聞いたのだ。(2) - Nao_uの日記 のブックマークコメント

どんなものでもそうだと思うんですけど、

なにかをつくるときって、

「あちらを立てればこちらが立たず」

という問題がつねにあるわけです。

だから、なにかのことに対して、

「こうしたらよくできる」

「こうしたら悪くなる」

という選択があるわけですが、

現実になにか商品をつくるときには、

「ひとつだけ困ったことがある」という

恵まれた状態になることなんてまずなくて、

あちこちに困ったことがいくつもあるんです。

で、ゲームの話に戻っていうと、多くの場合、

おもしろさが足りなくて悩むわけです。

当然ネタがたくさん仕込まれてるほど、

おもしろいわけだし、人は満足してくれる。

でも一方で、つくるのに割り当てられる

人材の量や時間は有限です。

有限の中で「多いほどいい」って言われたって、

解決できないわけですよね。

でも、ときどき、たったひとつのことをすると、

あっちもよくなって、こっちもよくなって、

さらに予想もしなかった問題まで解決する、

というときがあるんですよ。

宮本さんが「わかった」と言ったのは

そのときにいっしょにつくっていたゲームの

イデアだったんですけど、まさに、

「このアイデアで、悩んでる問題が、

 三つ四ついっぺんにきれいになる」

というものだったんですね。

ひとつ思いついたことによって、

これがうまくいく、あれもうまくいく‥‥。

それが「いいアイデア」であって、

そういうものを見つけることこそが、

全体を前進させ、ゴールへ近づけていく。

ディレクターと呼ばれる人の仕事は、

それを見つけることなんだって

宮本さんは考えているんですね。


「アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである」

目から鱗が落ちそうなくらいの至言。トレードオフの落としどころの妥協点ばかり考えていてはダメだな・・・。そのトレードオフが発生している原因は何なのか、その原因の原因はなぜ存在しているのか、みたいなところまで一旦戻ってから考える、みたいな思考法が必要?