■ [ゲーム][フリー]「洞窟物語」正式公開!
http://hp.vector.co.jp/authors/VA022293/
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「開発室Pixel」にて、プログラム・絵・音楽全て一人で4、5年かけて
コツコツと作ってきたゲーム、「洞窟物語」がβテストを終えて今日、ついに
正式公開されました。
[感想リンク]
http://www5.ocn.ne.jp/~yoc/rog.htm#20041211
http://blog2.fc2.com/xaas/?no=8
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製作者のPixel君は専門学校時代の隣人で、「洞窟物語」は在学中の頃から作っていたようです。
もう2年ほど前の事になるのですが、開発中の洞窟物語を見せてもらったことがありました。その時点でももう制作開始から2,3年が経っていて、完成度は80~90%、あとは細かい調整を残すのみで、1ヶ月後位にリリースする予定、という状態のものを遊ばせて貰いました。
しかし、そのバージョンはとてもよく作りこまれていたもののゲームシステムやバランス、演出などに荒削りな部分が多く、コンパクトではあったけど良くまとまっていて完成度の高かった「いかちゃん」の次回作としての期待にこたえられる内容ではない、ように思えました。
少なくとも前作「いかちゃん」のファンとしての自分にはそのように感じられました。
どうしようか迷ったのですが、その時感じた自分なりの改善点や修正点と「期待してたほど面白くなかった」という事をPixel君に伝えて、最低限、いくらかの作り直しをする方が良いのではないか、と提案しました。
Pixel君は開発期間が予定以上に長引き、他にやりたいこともあったためにそろそろ区切りをつけて早めにリリースして終わらせようと考えていたようですが、修正をするとなるとさらに何ヶ月もの作業期間が必要になります。
Pixel君としては新しくやりたいことをはじめるために洞窟物語をあと一月で終わらせるか、やりたいことをひとまず我慢し、何ヶ月か延長して完成度を上げるか、の難しい2択に悩んでいたようです。
ひとしきり遊ばせて貰って、駅まで送ってもらう帰り道でいろいろ話してる時に僕は、
「仕事でゲームを作っているなら、最終的には『売れる』ということが目的になる。
でも、フリーでゲームを作っているのなら、作っているPixel君自身が『満足する』ことが最終的な目的になるんじゃないかな。だから、Pixel君が一番満足できるようにするのがいいと思う。」
というような意味のことを喋りました。
それを聞いたPixel君はちょっと悩んだ後に、「今あるものを全て捨てて作り直す」と。
・・・あれからかなりの月日が経ち、ようやく完成の日が来ました。
全て一人で、何年もかけて一つのものを作り上げる孤独な作業に耐えうるモチベーションは驚嘆に値します。結局、基本コンセプトはそのままに、絵や音楽を含む相当な部分が作り直されているようでした。
遊んでみると、丁寧に調整されたゲームバランスや、ブロックの配置の一つ一つからも意図と意思が感じられ、ここまでのものを創りあげる過程でこめられた想いが伝わってくるようです。
まだ時間がとれないので最初のしばらくしか遊べていないですが、何年も楽しみに待っていたゲームなので、まとまった時間ができたらゆっくりと噛み締めながら遊んでみたいと思います。
「洞窟物語」完成おめでとう!
- 追記:開発中バージョンの画像