2011-01-21

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再生が重い方はYoutube版をどうぞ。

前回作成したVR環境とWiiリモコンを組み合わせて、仮想現実で遊べる主観視点シューティングを作ってみた。

P90の電動エアガンにWiiリモコンを括りつけて、WiiMotionPlusのジャイロセンサーで手に持った銃の動きを取得し、仮想世界の銃の向きに反映させている。

WiiリモコンのBボタンでペイント弾、Aボタンでワイヤーを発射する。銃の左横にリモコンをセットすればちょうどトリガーの位置にBボタンがくるので、違和感なく射撃できる。また、左手でリモコンの十字キーを操作して、前後左右に移動できる。両手で銃を構えたときに、ちょうどいい位置に十字キーやAボタンがあるので操作しやすい。

Kinectで取得した頭部の座標がカメラの視点位置に反映されているため、自分の体ごと横に動いたり、しゃがんだりしたときの動作もそのままゲーム中に反映される。自宅の部屋が狭いので、あまり動きまわることができないのがとても残念。

通常のFPSと違って視線の向きと銃本体の向きを独立して動かせるので、動画後半のワイヤー移動などでは直感的に狙った場所に撃ち込めるのが楽しい。

市販のゲームでもジャイロセンサーを使って狙えるゲームはいくつかあるけれど、画面内に表示された照準を動かすのと、銃そのものを動かして狙いをつけるのとではずいぶん感覚が違う。目標に当たるかどうかは撃ってみないとわからないために、身体の動きのアナログ的な感覚に頼らなくてはならないところが感覚的にすごく気持ちいい。

また、首を振るだけで周囲を見渡せるので、曲がり角などで死角を確認するのがやりやすいのも直感的で良い。

HMDの値の取得に関しては、自分自身がHMDを使用しているときには脳の手ブレ補正機能みたいなものが働くので少々細かい揺れがあっても気にならない(むしろそっちの方が自然に感じる場合もある)のだけど、それをそのまま動画にしてしまうと非常に見づらい映像になるので、あえて補間値を少し大きめに取ってある。遅延が目立つように見えるけど、動画を撮らずに普通にプレイするのであればもう少し敏感に反応させることもできる。

銃が意外と重いために、マウスの照準移動ように瞬時に反応することが難しいのは、ちょっとリアルな感じで面白かった。ただ、HMDのケーブルがとても邪魔で、体の向きを大きく変えるときは注意が必要。そのたびに没入感が削がれてしまうので、ワイヤレスのHMDが欲しなってくる。

現状のHMDは視界の広さ・重さ、液晶のコントラストや価格など、普及するためにはまだまだ改善しないといけない要素がたくさん残っている。技術が進歩すれば解決できる問題も多いはずなので、今後のHMDの進歩に期待したい。

続き:KinectとWiiリモコンでバーチャルリアリティFPSを作ってみた(2)