2007-06-19

[][]Harvest Harvest - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - Harvest - Nao_uの日記 Harvest - Nao_uの日記 のブックマークコメント


自軍は動けず、採掘所や防衛塔などの数種類の建造物を建設することしかできない、シンプルなフリーのRTS風ゲーム。わかりやすく単純なルールながら、意外と奥が深くて面白い。

慣れないうちはどこからともなく無尽蔵に沸いてくる謎の円盤に延々と攻められて自陣を蹂躙されることになるのだけど、コツがつかめて攻めのプレイができるようになってくると、今度は逆に使い切れないほど溜まる資源を無駄なく生かすために、緑の鉱石をひたすら収穫しながら貪欲に自陣を拡大していくような感覚になってくる。

ゲーム自体は比較的単純な仕組みの組み合わせでできているのだけれど、効率を上げようと思うといろいろと工夫の余地が多いのが楽しい。

ゲームの性質上、最適な建物の配置やバランスを見極めつつ、最小限のコストで防衛線や電力網を構築する必要がある。敵が必ず上下左右から沸いてくる性質を利用して稜堡式城郭のような形で陣地を構築してなるべく敵を正面から受け止めないようにしつつ、なるべく上下左右の軸方向に触手を伸ばすような形で進んでこちらの攻撃のみが当たる時間が増えるように工夫してみたり、ランダムで配置される鉱石の塊を、囲碁で二眼を作って領域内を占拠するような形で囲いを作りながら前線を広げてみたりなど、できることは建物を配置するだけであるにもかかわらずそれなりに戦略の幅も広く、繰り返すたびに新しい発見があって面白い。序盤はかなり手薄な防備でもそれなりに防衛できるのでその間にできる限り手を広げて、後半に敵の猛攻に絶えられるくらいに砲台の密度を上げるための資源を確保しておくような方針でいくのが良さそうか。

全体にとてもよくできているのだけど、一つ残念な事として、自宅の古いマシンでは大抵ゲームオーバーになる前に激しい処理落ちが起こってゲームが続けることが困難になってしまう。だいたいいつもレベルが100を越えたくらいでfpsが3を切ってゲームの進行が辛くなる。

はじめてレベル100に到達したときには、放っておいても突破されないくらいに防衛線が固まっていたのでそのまま12時間くらい放置してみると、画面を埋め尽くすほどの円盤に攻められつつもレベル200くらいまでは全く無傷で耐えていたのだけど、250を越えたあたりで気がついたらいつの間にか自陣が壊滅してゲームオーバーになっていた。

f:id:Nao_u:20070619043729j:image

画像はレベル200を少し越えたあたりのもの。自陣が緑で、赤い点の群れが敵部隊。レベルが上がってくるとこのような恐ろしい密度の大群が、切れ間なく押し寄せてくるようになる。どうやら敵の密度はほぼ上限無しに増え続けていく気配。もし敵の増加数に上限が無いとすると、おそらくどこかの時点で自陣を砲台で完全に埋め尽くしていても突破されるくらいに敵の密度が上がり、何をどうやってもゲームオーバーになってしまう時間が来てしまうのだろうか。

陣地を広げていくとその分だけマップが拡張されて世界が広がる一方、敵の数も最終的には画面をびっしり埋め尽くすほどに無尽蔵に増加する。自軍のユニット配置数も敵の数も、メモリと処理の許すかぎり際限なく増えていくけれど、どれだけ頑張ったところで決してこちらが勝利することは決してあり得ない、という無常感もなんとなく良い。

今は処理落ちのせいで中途半端なところで止めざるを得ないけれど、何年か経ってPCがもっと早くなった時にまた遊びなおしてみたい。

追記:

id:o_megaさんのところに追加で攻略記事がアップされていた。


説明書も読まずにプレイしてたので知らない操作がいくつかあった。電力に上限が存在するために無尽蔵に領土を広げようとすると詰みそうなので、ある程度広がったところで資源確保と領土の維持のバランスを考えなくてはいけないのかも。

エネルギーリンクの強制伝送設定ができることを知らなかったので、いつも末端までエネルギーが届きやすいようにリンクをひたすら網目状に張り巡らせるようにしていたけれど、その副作用として電線がコンデンサのように機能して局所的な電力不足がおきにくいというメリットもあった。

そのためかLV100くらいまでなら電力で困ることはほとんど無く、溜っていく一方の資源と時間を無駄にしないためにも、いつも戦場でないところに余っている電力を使って、電線->採掘所->塔、の順番で休みなくひたすら建設を続けるようなプレイスタイルになっていた。しかし、電力に上限があるのであればこのようなやり方に頼りすぎるといずれ破綻するのかも。(そもそも処理落ちが激しくなるのはそのため?)

あと、ちゃんと計測したわけではないけれど、敵の密度が上がってくると相対的に射程が長くて範囲攻撃が可能なミサイルが強くなってくるように感じていた。また、こちらの建物の絶対数が多いほど敵の攻撃が分散するような気配があるようなので、最終的な砲台の密度は上げつつも、敵の攻撃の薄いうちにできるだけ領域を広げながら可能な限り採掘装置をフル稼働させて多くの資源を確保しておき、最終的な建造物の数を増やしておく方が長生きできるのかな、と思っていたのだけど、実際のところはどうなんだろう。こういうときにはもっと早いPCがほしくなる・・・。

追記2:

レベル上昇とともに増える敵の数は、マップの広さにも依存して増えるのか、そうでないのかが気になりはじめた。敵はいつも一辺を埋め尽くすように出現するので、もし常に同じ数の敵が出現するのだとしたら、広い面積を占有しておく方が相対的に敵の出現密度が薄くなって長生きしやすくなる可能性がある。逆に、一辺の広さに応じた数の敵が出てきているのだとしたら、マップは広げないほうがいいことになる。縦方向か横方向のみに絞って陣地を伸ばしてみれば検証できるかな?