■ データイースト『エドワードランディ』クリア動画
1990年、データイースト制作。こんなゲームがあったとは知らなかった。なんだかよくわからないけどとにかく凄い。拡縮機能のない2Dのゲームとは思えない素晴らしいカメラワークや演出で、面構成や展開も熱い。20年近くも前のゲームとは思えない。
■ エドワードランディ - Wikipedia
1930年代ヨーロッパを舞台にした、スチームパンク系の世界観を持つ作品である。「いきなりクライマックス」「冒険百連発」等の威勢の良いキャッチコピーに表されるように、息もつかせぬ場面転換が続く「見る者を楽しませる」ことに主眼を置いた構成になっている。
時系列的にラスボス直前になるクライマックスシーンを1面にもってくる発想も面白い。それぞれの面ごとに全く構成が違うなど、尋常じゃないこだわりをもって作られてそう。どの場面も絵に動きと変化があって飽きさせない。
1996年にトレジャーから発売されたセガサターン用ゲーム『ガーディアンヒーローズ』には、「エドワード・M・コニャック」「ランディ・M・グリーン」という登場キャラの名前を始めとして、本作の影響を受けたと思われる部分が多々見られる。これはキャラクターデザイナーのHAN(漢炎剣、元ゲーメストライター)が、本作の熱烈なファンであったためと言われている。
どうやらガンスターヒーローズの空中戦艦面のボス戦も、このゲームのラスボス戦が元ネタらしい。昔何かでそんな話を聞いたことがあったような。
■ ★冒険百連発だ!! エドワードランディ★
とにかくこのゲーム、細かいところまで拘ってますよね。
丁寧にポケットから昇降器具を取り出したり、手榴弾を投げると
耳を塞いでたり、銃を持ったやつは撃ちおわると弾倉交換必ずするし。
しかも銃の命中判定は弾着地。百連発のボスのデモもものすごくイイ。
飛行機が壊れる前の向こうの煙が射撃の物だと気付いたときは
感動したモンです。
演出と登場予告を兼ねた100マイルのバイク兵が
かっちょええです。
昔、某社にいたときに移植作業の話が来たが、仕様書はない資料はないプログラムソースもない、
あるのは基板のみという、どこから手をつければいいかわからん上に作業総量がわからんので
予算見積もりも出せない有様だった。
結果話自体が立ち消えとなったが、個人的に基板を買うほどこのゲームが好きだった立場としては
無念でならなかった。
■ ROADBLASTER DECO レーザーディスクゲーム stage1
おなじくデータイーストのゲーム。LDゲームの動いているところは見たことがなかったのでとても新鮮。
思ってた以上に操作との一体感がありそうに見える。今どきのゲームでもイベントシーンでボタン入力を要求されるものがあるけれど、デキの悪いゲームの後付けっぽく動画中に適当にボタン入力を挟んだようなものと違って、このゲームは全編それだけに集中して作られてるだけあってちゃんと操作にあわせて画面が動く感覚が出ていて面白い。
あと、手描きアニメならではの迫力も面白い感覚を生んでいる。以前に「擬似3Dのゲーム特有の独特の迫力を再現できないか」という実験をしてみたことがあったけれど、これはそのさらに先を行っているような。この雰囲気をそのまま今の3Dで再現するのは難しそう。何がこの感覚を生んでいるのか?いろいろ考えさせられる。