■ マイクロソフト、Xbox 360用開発環境を無償配布して「ゲーム版YouTube」を開設 
「市販のゲーム機で自分の作ったプログラムが動く」というのは子供の頃からの憧れだった。黒PSやWonderWitch、PS2LinuxやGBA・DSの開発環境など、ゲーム機で自作プログラムが作れるような環境には無条件で手を出したくなるのも、その頃の呪いが未だに解けていないせいなのかもしれない。
いまのところPS3には欲しいソフトが全くない（というかそもそも発売時に何が出るのかすら発表されてない･･･）のでしばらくは様子見をしたいところなのだけど、Linux環境が標準でついてくるらしいのでそれを見るためだけにでも、とりあえず発売日に購入してみる予定ではある。
しかし、昔PS2Linuxを買ったときに、とりあえずモデルデータの表示と当たり判定まで作ってみた時点で、こんなアセンブラ必須でクリッピングすらしてくれないような作りにくい環境でわざわざ苦労して作るよりも、PCで普通に作った方がずっと楽だし誰かに見せるのも簡単だと気づき、そのまま止めてしまった。
おそらくPS3も、前回同様ろくな資料もサンプルもないままにハードだけ投げっぱなしで渡されるに違いないだろうから、少ない資料と貧弱なライブラリでややこしいハードを触るのに苦労するくらいなら、今回発表された360のXNAで何か作ってみる方が簡単で面白いかもしれない。あと、個人的にはC#が使えるというのもちょっと嬉しい。
■ サンデー・プログラマよ再び 
以前から考えていたことなんだけど、PS3もきっと発売後しばらくはソフトが出揃わずに稼働率が極端に低い状態になるのは間違いないだろうから、せっかくのネットワーク機能とHDD標準搭載を生かして、ディスク無しの状態で起動するとデフォルトでSONYのポータルに繋がるようにして欲しい、と思っていた。そこで簡単なゲームやデモ版が落とせたり、PS3を通してユーザー同士の情報交換ができるようなポータルサイトに手軽につながるようになっていれば、当面はソフトの数が揃っていなくてもそれなりに楽しめたりするのではないか、と。
360のダッシュボードみたいな、インターフェースが不便な上に無味乾燥でどこに何があるのかよくわからないようなものではなく、もっとわかりやすく新着情報やデモを配信できたり、その中に不特定多数の人が集まれるようなコミュニティが作られるような形であれば、なお嬉しい。
そういった環境の中に、作る人だけでなく、それらをダウンロードして遊ぶだけの人もアクセスしやすいような場所があれば、日曜プログラマな人もやりがいが出るのではないだろうか。作って公開したものを見てもらったり、感想が聞けるような場所や環境があれば、モチベーションも上がりやすいだろうから。
PS2Linuxの時には、ただでさえ少ないユーザーがWeb上に分散していて、自分から積極的に情報を集めていくような人でないと何もできなかった。大手ポータルサイトのような「何もしなくてもとりあえずそこにつながる」というようなアクセス障壁の低さと安心感は、コミュニティに参加する際の心理的負荷にも大きく影響するのではないかと思う。どうせなら次回は同じ失敗を繰り返して欲しくはない、と願いたい。
