2006-07-26

Nao_u20060726

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水、木の2日間で琵琶湖を一周してきた。

[出発までの過程]

先日、友人から大津まで自転車で行くのなら京都の市街地から東山を越えるよりも、少し南の六地蔵あたりから醍醐に抜けるほうが越える山が一つ少なくなるので楽、という話を聞いた。今日はそのルートで走ってみようかと水曜の朝10時くらいに家を出たのだけど、京都に向かっている途中に「休みもそろそろ終わってしまうので、せっかくだからこの機会に琵琶湖を一周してみるのも面白いか」という思い付きが浮かんだ。

かなりの距離になるので途中どこかで一泊する必要があるけれど、走り出してから突発的に思いついたことなので、地図でのルート確認もしてなければ宿の下調べもしていない。とりあえずどこか泊まれるところがみつかればそこに泊まるけど、もし宿が見つからなければ最悪この季節なら野宿もできなくはないだろう、などと甘いことを考えながら、まずは教えてもらったルートで大津に向かうことにした。

[琵琶湖博物館へ]

とりあえずいつものルートで淀川に沿って京都の南側で一号線と交わるところまで進んでから、横大路を東へ。ここで普段なら北に折れて京都駅へ向かうところを六地蔵の駅に着くまでそのまま東に直進してから北上することで、東山を通ることなく山科に着くことができた。これは確かに楽だ。

そのまま京都と滋賀の間の山を越えて、午後1時くらいには大津に着いた。そこから近江大橋を渡って琵琶湖東側の湖岸を走る。ちょうど順路にあるので、この機会に琵琶湖博物館にも寄ってみることにした。午後2時過ぎに琵琶湖博物館に到着。写真は南側から見た博物館。建物が湖の上に半島状に突き出している。

琵琶湖博物館の展示はいろいろと興味深いものが多くて面白かったのだけど、途中のフロアで床一面に大きく大阪~滋賀近辺の航空写真が敷き詰められていたものを見ながら、ここまで走ってきた距離とこれから走らないといけない琵琶湖の広さを比べてこの先の道のりの遠さに軽い眩暈を覚えた。もう諦めてそのまま帰りたい気分になってくる。あまり深く考えると気が滅入るので見なかったことにしたかったのだけど、その後の展示物で琵琶湖全周の形を見るたびにイヤでも思い出す。それでも博物館の展示品は琵琶湖の地質学的な話や歴史はもとより、琵琶湖や世界の淡水湖に住んでいる魚が水族館風に展示されていたりもして、とても良かった。ビワコオオナマズの実物は思っていたよりも大きかった。

[どこまで走るか]

一時間ほど休憩をかねて博物館を見学してから、3時過ぎにまた北に向かって走り出した。自宅から琵琶湖を一周して帰るまでの全行程は約320Kmほどあるので、一日で160Kmは走らないといけない計算になる。現時点で琵琶湖博物館まで約85Km走ってきているので、2日目の体力が落ちることを考えるとこの日のうちにあと80Kmくらいは走っておきたい。大体7時過ぎくらいまで約4時間ほど走り続ければ到達できる距離ではあるけれど、その後で宿も探さなくてはいけないし、琵琶湖の北の方はコンビニがかなり少ないらしいので、食料や飲物の補充タイミングも考えておかなくてはならない。

そもそもそんなに都合よく泊まれる場所があるのかというのが一番の不安材料で、地図から察するに160Km地点あたりは市街地から外れていて何もなさそうな気配がする。米原か長浜あたりならまだ泊まれる場所もありそうだけど、そうすると2日目には200Km以上走ることになってしまうので、翌日の負担が大きすぎる。

また、夕方になってきて風がけっこう強く、思ったよりも気温も低いことに気づいた。何の準備もなしに野宿するのは難しそうな気配。蚊も多い。念のためにコンビニに寄ったときに大き目のタオルは買っておいたのだけど、これだけで公園のベンチで寝るとおそらく2日目には体調を崩して走れなくなりそう。コンビニの数も減って補給もままならなくなってきて、不安が募り始める。あまり思いつきだけで行動するものではないか。

[寝床発見]

この季節だと、夜の7時を過ぎると暗くなり始める。ライトがあるとはいえ、知らない道を夜走るのは危ないので、完全に日が落ちるまでには寝る場所を見つけないといけない。長浜あたりまではホテルや旅館がちらほら見受けられたけれど、そこから先はどんどん市街地から離れて何もなくなっていく。日が落ちて暗くなってくだけでなく、ふと湖側をみると雷が鳴っていたりもする。雨は降りそうにない気配ではあるけれど、とても不安。野宿するくらいなら走れるだけ走ったほうがいいか、などと思いつつもこの先は山が続くようなので、それはそれで危ない。どうしたものかと悩みながら走っていると、「湖北水鳥ステーション」という名前の道の駅をみつけた。助かった。

最初は道の駅の外においてあるベンチで寝ようとしていたのだけど、意外と風が強いしたまに人も来るようなので、建物の中で寝る事にした。それなりに快適。

建物の外から延々と人の話し声が聞こえたり、目の前の道を暴走族っぽいバイクが走る音が聞こえたりするのがなんだかイヤな感じではあるけれど、足腰を冷やさないように気をつけながらとりあえず寝る。計算が間違っていなければ、今日は150Km以上走ったはず。