2006-06-06

新聞販売店がくれる洗剤は排除措置命令の対象になるのではないか 新聞販売店がくれる洗剤は排除措置命令の対象になるのではないか - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 新聞販売店がくれる洗剤は排除措置命令の対象になるのではないか - Nao_uの日記 新聞販売店がくれる洗剤は排除措置命令の対象になるのではないか - Nao_uの日記 のブックマークコメント

公正取引委員会が新聞の「特殊指定」見直しを断念、という報道が流れていた。新聞業界だけでなく、私たちの代表である政治家の皆さんもこぞって見直しに反対していたわけだが、それが功を奏した形だ。つまり私たちの社会は、新聞の値引き販売をすべきでない、という選択を下したのだ。知る権利とか、文字文化とか、そういったものを守るために。新聞業界が過当競争に陥らないために。なるほどよくわかった。新聞業界は価格競争をすべきではないのだ。ならば公取委には、今すぐ総力を挙げて取り組むべき、重要かつ深刻な問題がある。

新聞業界に蔓延する、販促品による実質的な値引き行為への対応だ。


去年あたりから新聞を読まなくなった。これまでも忙しい時期になると、何か月分も朝ポストから取り出してそのまま積んで捨てるような状態になっていて、今年に入ってからはついに新聞を読む習慣自体がなくなってしまった。もう今は新聞は割れた食器を包んで捨てるときくらいにしか必要にならないため、今の契約の切れる8月までで、新聞をとるのをやめることにした。

契約を切るときにもっと引き止められるのかと思っていたけれど、案外あっさりと受け入れてくれた。今後も新聞を読まない人は増えていくだろうから、これから10年後、20年後の新聞ってどんなふうに変わっていくんだろうか。



えっ?まだ新聞、定価で読んでるんですか!? えっ?まだ新聞、定価で読んでるんですか!?  - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - えっ?まだ新聞、定価で読んでるんですか!?  - Nao_uの日記 えっ?まだ新聞、定価で読んでるんですか!?  - Nao_uの日記 のブックマークコメント

新聞業界は、再販売価格維持制度の特殊指定(=末端価格の値引き禁止)という規制に守られている。この利権を手離したくないため、新聞業界に都合の良い情報しか流さない。完全にマスコミタブーだ。しかし、その結果、日本の新聞は世界で最も割高な商品となった。例えば米国で最もポピュラーな全国紙「USA TODAY」は、月あたり9.9ドル(=1,020円)で購読できる。定価販売を義務付ける規制がないから競争原理が働いているのだ。

 なぜ日本では新聞に定価販売が必要なのか?それは新聞社が儲け、社員の雇用を守るためである。価格競争があれば新規参入も期待できるし、業界再編も起こり得る。100年以上前に設立された新聞社が、横並びで政府や企業の発表モノ記事を流している現状よりは、明らかに多様な言論・報道が保証されるだろう。

 新聞を公共料金かなにかと勘違いして言われるままに支払っている人たちがもしいたら、考え直してほしい。価格は消費者が交渉によって決めるものだ。長期購読者は、携帯電話で常識となっているように、割引を受けて当然なのである。

 新聞は定価では絶対に購読しない。無駄なおカネは払わず、もっと他のことに有効活用しよう。この企画では、既に新聞を安価に購読している方に情報提供していただき、新聞社に無駄なおカネを支払わなくて済むノウハウを蓄積していきたい。みなさんから、広く情報を集めます。

あなた、新聞にいくら払っていますか? あなた、新聞にいくら払っていますか? - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - あなた、新聞にいくら払っていますか? - Nao_uの日記 あなた、新聞にいくら払っていますか? - Nao_uの日記 のブックマークコメント

http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=201

 彼によると、新聞社の販売店では、できるサービスが限られているのだという。

 「サンパチ・ルール」というものが存在し、新聞社では3ヶ月の契約では8パーセントのサービスまでしかできないのだという。8%といえば千円未満でしかない。

しかし、安いにもほどがある。

 この仕事、あなたにはどれだけ実入りがあるのか、と尋ねると、一つの契約につき、新聞購読3ヶ月ぶんの定額が入ってくると言う。

 その金のうち、半分が自分の所属する営業会社から、そして半分が販売店から出るとのこと。

 販売店にとっては、部数の多い方がチラシの収入が上がる。そして販売店はそのチラシの収入で、営業会社を雇っている。自分らではできない仕事をさせるためにだ。

 こうして、目の前の彼の生活はなんとか成り立っているようだ。

 いや、成り立っているのか……と、みすぼらしい彼の格好を見る。

 3ヶ月分定額の金額を補填され、それを彼が自分の裁量で売るわけだから、彼の実質的な取り分は、彼の提示する金額、一件の契約につき三千円、つまり私が渡す分だけだ。三件契約を取れても、一万円いかない。 

 基本給とか、もらっているのか? 単にノルマがあるだけの委託業務だとしたら悲惨だ。 

 ちなみに、新聞社自体はこういった金銭の流れには完全ノータッチという建前。もっとも恩恵をこうむっているにもかかわらず……。

 新聞社は再販制度を維持しようと懸命だ。

 「全国どこでも、同じ価格、同じ条件で」届けるためというが、この件が明らかにしているように、実質的にそんなものは崩れている。だが、新聞社はあくまで、この水面下で起こっている出来事については知らぬ存ぜぬを決め込むだろう。

 損をしているのは、毎月定額の購読料を払い続けている購読者たちだ。

新聞屋はそれでもめっちゃ儲かる 新聞屋はそれでもめっちゃ儲かる  - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 新聞屋はそれでもめっちゃ儲かる  - Nao_uの日記 新聞屋はそれでもめっちゃ儲かる  - Nao_uの日記 のブックマークコメント

拡販用景品だが、競争&ノルマの激しい地域ではいまだに洗剤などというチンケなものではなく、有益なものが相当量配られる。

ちなみにうちの地区では金券屋で換金可能なビール券が月3枚(定価ベースで約2200円)もらえるし、いったん購読を止めて新規扱いになるとコーヒーセット(2000円相当)とかご当地ラーメンセットとか、いろいろカタログから選べるという贅沢(笑)もできるそうな。

それでも年間純利益が300億というのだから、何も言わないでせっせと新聞とってくれるほとんどの羊のような庶民には感謝すべきだなあ、新聞社さんよ。まあ、50年後この業界が生き残っているかは疑問だけど、いまのうちは稼げるだけ稼ぎたいという「あせり」が見えると言っても過言ではなさそう。