2006-03-30

制作に何億ドルもかけるような映画の作り方は徐々に廃れていく? 制作に何億ドルもかけるような映画の作り方は徐々に廃れていく? - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 制作に何億ドルもかけるような映画の作り方は徐々に廃れていく? - Nao_uの日記 制作に何億ドルもかけるような映画の作り方は徐々に廃れていく? - Nao_uの日記 のブックマークコメント

要約すると,制作に何億ドルもかけるような映画の作り方は徐々に廃れて行き,これからはインディペンデント系の映画が市場を占めるだろう,といった内容の話です.「映画制作はビジネスの為でなく,芸術の為に行われるべきだ」とも仰っていますが,お前が言うか!という気がしなくもありませんが(笑).

しかしながら,確かに昔ほど莫大な予算の映画を歓迎する風潮はなくなって来た気がします.ハリウッドのネタ切れも大きな理由だと思いますが,お金をかけて得られる「大作っぽさ」に観客が飽きてしまっているのでしょう.

今年は3D feature animationも沢山の作品が公開される予定で,激戦の年です.大御所Pixar,PDI/Dreamworksに加え,Imageworks制作の作品も何本かあります.当然これらが全てヒットするとは思えませんし,ヒット作品も収益のばらつきを受けて予想ほどの売り上げは上がらないように思います.

また,業界淘汰の波が来るのでしょうか.

ゲームも大作の作り方や売れ方に関しては映画と似た部分が多いので、もしゲーム業界が映画業界の何年か遅れでおなじような道を辿っているのだとしたなら、近いうちにゲームでも上記と同様の現象が起こったりするのかもしれない。

それでも、淘汰されるにしても生き残るべきところは生き残るだろうし、過度に不安感ばかり持っていても仕方ないだろうけど、今後の身の振り方をどうしていくのが良さそうか、くらいは考えておいた方がいいだろうか。

また、ハリウッド映画のようなプロジェクトごとに複数のプロダクションから人材を集めて、完成すればその場でチームを解散するようなタイプの作り方と、ゲーム業界のように基本的には同一に近いコアメンバーのチームが一作ごとにノウハウを蓄積しながら繰り返し作っていくようなやり方とではいろいろな前提条件が違ってくるだろうから、有効なワークフローの組み方や分業のあり方などの効率的な仕事の進め方もそれぞれ違ってくるのではないか、とも思っている。このへんについてはもう少し考えがまとまったら、いずれ機会があるときにでも書いてみたい。