■ メタルギアソリッド 4はXbox 360 でも制作可能 コナミ 小島秀夫氏
コナミの小島秀夫氏は、技術的にはメタルギアソリッド 4をXbox 360で制作することができると語っています。小島氏はXbox 360とPS3、PCでは(スペック的に)まったく違いはないと発言。
どちらもPCベースの同じ世代のGPUを積んでいるので、実質的な表現能力そのものにはそれほど大きな差はないのだろう。CPUの特性は違うにしても、小島監督レベルの人から見れば関係のない話なのかもしれない。本当に性能に差がないのだとしたら、Xbox360にはXbox Liveがあり、PS3にはブルーレイを標準で積んでいるというところが大きな違いか。
どういう文脈で出てきた話なのかはわからないけれど、できるできないとやるやらないはまた別の話だろうから、今この時期にこの発言はどういう意図があるんだろう?
■ ハイデフの功罪
けどおれ多少コマ落ち激しくてもやっぱ D4 のがいいやと思った。480p と 720p じゃ明らかに違うしな。これがいはゆるハイデフ脳。いちど高解像度環境を体感すると、それ以下の環境に戻りたくなくなるという現代病のひとつ。
D2とD4でもそんなに変わるものなんだ・・・。いままで「ハイデフっていらないんじゃないの?」と考えることが多かったけれど、家のテレビも会社のテレビもD3端子までしか対応していないため、よくよく考えてみると自分はまだ本物の「ハイデフ」を見たことがないからその価値がよくわかっていないだけなのかもしれない。そもそも家のMITUBISI製の29インチワイドのテレビでは、初代XBOXをD2で繋ごうがコンポジットで繋ごうがほとんど違い見られないという、不思議な状態だった。根本的に何かがおかしいんだろうか?あと、最近店頭デモでよく見かけるメタルギア4のムービーが普通の小さなテレビでもやけに綺麗に見えてたりするのでよくわからない*1。
何にしても今使っているそのテレビは3年ほど前に買ったばかりで、少なくともあと5年くらいは買い替える予定はない。残念ながら自宅で日常的にハイデフ体験、というのは難しいのが現状だ。
平均的な開発者にとってのハイデフ化は「不気味の谷*2」との終わりなき戦いを泥沼化する要因の一つでしかないように思う。所定のクオリティの絵を出すのにかかる手間が大きければ大きいほど、本来のゲームに必要な部分を作るのに使える時間が削られる。求められるレベルが鰻上りに上がっていくために、それなりに見られる絵を作るだけでもいっぱいいっぱいの状態でネタを吟味するための時間や手間が取れない。
新しいゲームの種となるネタを思いついたときに、それを実現するためのコストはPS・SSの頃とくらべると比較にならないほど大きくなっている。ハードの性能向上に伴ってできることがどんどん増えて、開発者は制約に縛られずに自由にゲームを作れるようになってきているはずなのに、同時に開発負荷も増しているせいで、不自由さの方もそれ以上のペースで増大し続けている。
このへんを上手く改善していかないと、このままでは自重に押しつぶされて身動きがとれなくなってしまいそうで怖い。よく言われる「開発環境の効率化」とかそういうレベルではなく、もっと本質的な何かが。