2005-10-16

リアルタイム宇宙模型「Mitakaリアルタイム宇宙模型「Mitaka」 - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - リアルタイム宇宙模型「Mitaka」 - Nao_uの日記 リアルタイム宇宙模型「Mitaka」 - Nao_uの日記 のブックマークコメント

Mitaka は、 国立天文台 4次元デジタル宇宙プロジェクトで開発している、 天文学の様々な観測データや理論的モデルを見るためのソフトウェアです。 地球から宇宙の大規模構造までを自由に移動して、 宇宙の様々な構造や天体の位置を見ることができます。 独立行政法人科学技術振興機構 計算科学技術活用型特定研究開発推進事業(ACT-JST) 「4次元デジタル宇宙データの構築とその応用」 の成果物です。

これはすごい!!

三鷹市から宇宙の果てまでマウスのドラッグでシームレスに拡縮できる宇宙模型。観測時刻も自由に設定できるので、地球に着陸しているときにはプラネタリウムにもなる。

三鷹から離陸して地球を離れ、どんどん縮小していって太陽系を出たあたりで軽い眩暈がしはじめた。太陽系がどんどん小さくなりって銀河系の中の一点に収束した後、その銀河すら銀河団の中のシミの一つとなって消えてゆく。宇宙ってほんとに広い。広すぎる。

「地球を1mmとすると10メートル先に10センチの太陽があるのと同じ」とか「太陽系の半径を野球場とすると、隣の星までは東京から名古屋までと同じくらいの距離」などと言われてもちょっと想像しづらくてあまりピンと来ないけれど、こうして実際に動かしてみるとスケール感がよくわかる。いろいろ妄想が膨らむ。

大昔、PC-98で「超高速天文シミュレーション」というソフトがあった。20年近く前のソフトながら、世界中の好きな場所の任意の時間の星空を見ることができた。日食や月食などもシミュレートされていて、「キリストが生まれた日の星空」とか、当時話題になっていたハレー彗星、『日本書紀』にも影響を与えたかもしれない西暦247年・248年の皆既日食*1なども見ることができた。もしかしたら、自分が星や宇宙に興味があるのはこのソフトの影響もあるかもしれない。

Google EarthにしてもMitakaにしても、技術の進歩でこれまで世の中に存在しているけど感覚的に捕らえることが難しかったものを自分の手で動かして見えるようになるのは面白い。こういうのを見ると世界の見え方がちょっとだけ、変わるような気がする。