2005-08-13

[]名探偵コナン3D 名探偵コナン3D - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 名探偵コナン3D - Nao_uの日記 名探偵コナン3D - Nao_uの日記 のブックマークコメント

http://www.suntory.co.jp/culture/smt/theater/movie1.html

同期の友人と天保山にあるサントリーミュージアムに「名探偵コナン」の3D映画を見に行ってきた。横28m×縦20mの7階建てのビルに匹敵するほどの大画面から立体視で飛び出してくるサメの映像はなかなかの迫力で、近くの席で見ていた子供が怖がって泣き出すほどだった。

アニメは全編が3DCGで作られているにもかかわらずキャラの絵や動きに特に違和感を感じることもなかったので、モデルやモーション自体は結構よくできていたように思う。しかし、肝心の飛び出す映像の使い方があまり上手くなく、水中で泡が3次元的に存在するような場所であれば奥行きが認識しやすいのだけど、クライマックスの空中戦の場面などでは対比物が少ないうえにカメラアングルや動きに変化が少なく、せっかくの立体視があまり生かされていなくて惜しく感じた。

今回見る前に気になっていた点として「トゥーンシェードの画像を立体視したときにはエッジ以外の部分もちゃんと立体に見えるのか?」という疑問があったのだけど、これは結果としては「見えない」というのが結論のようだった。きちんと陰影がついた映像に比べるとフラットな色で塗られている映像は立体として認識することが難しいようで、模様の少ない服や顔のアップなどの部分が平面的に見えて違和感を感じる場面も多かったし、そんな場面でも脳は必死でそれを立体だと解釈しようとしているせいか、通常の立体視よりも目や脳の疲れが激しかったようにも感じた。とりあえず、トゥーンと立体視の相性はあまり良くないらしい。

また、動きの早いシーンではフレームレート不足でキャラがカクカクとワープするように動いて立体に見えなかったり、解像度不足のせいか吊り橋のワイヤーが飛び飛びに描画されて変に見えたりなど、予算や納期がきつかったのかなと思える部分も多く見受けられた。こういうのはノウハウの積み重ねでクオリティがあがっていくということも多いだろうから、次回以降またチャンスがあるなら今回の経験を生かしてさらに面白いものを作ってもらえるといいな、と思った。

あと、余談ではあるけどエンディングのスタッフロール中に本編で使われたモデルのワイヤーフレーム画像や、フラットシェーディング状態の(バーチャ1のような)ちょっと不気味に見えるキャラの映像などが流されていて、さっきまで見ていたキャラの一皮剥いたような映像を小さい子供が見たら変なトラウマになったりしないか、とか余計なお節介ながらそんな部分も気になった。実際にターゲットである小学生くらいの年齢の子供からみればこの映像が技術的にどんな風に作られているかなんてどうでもいいことだろうし、作り手側としては映像として完結した世界を提供するのが筋だろうから、簡単にできるからという理由があるにしてもエンディングの中で「この世界は作り物です」といわんばかりに製作中の見苦しい舞台裏を見せてしまうのはエンターテインメントのあり方としてどうなんだろう?

立体視関連 立体視関連 - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 立体視関連 - Nao_uの日記 立体視関連 - Nao_uの日記 のブックマークコメント

立体視、3Dブログエントリー

シアトル行きの飛行機の中で、PhotoShop で作ったのが、下の「シークレット・メッセージ入り」3Dブログエントリー。マジックアイなどで知られる3D視(立体視)をしない限り絶対に見破られないように作るのに少し工夫が必要であったが、一度テクニックを開発したら製作そのものは以外と簡単であった。

立体視すると見える隠しメッセージが含まれた画像が紹介されている。面白い試み。

遠山式立体表示法

ナムコ遠山茂樹氏が開発した、三次元立体画像をより自然に再生する「遠山式立体表示法」を使ったグラビア写真集。赤青メガネを使いながらもカラーっぽく見える画像を再現することができ、想像以上にリアルな立体感を味わうことができる。ナムコが特許を出願しているようだけど、この方式の最大のメリットは安価な赤青メガネさえあれば通常の印刷物でも立体視できるという点にあるので、ゲームに応用しにくいためかあまり使われていないのが残念。子供向け学習雑誌などに使うのも面白そうだけど、グラビア写真を立体化してしまうというのも「遠山式」の効果を見るのにある意味正しい使い方かもしれない。以下、実際に見た人の感想・・・。

わびしくビニール袋を破り、貧乏くさい赤青眼鏡を本からはがし、早速試してみた。

うーん。

今まで試したことあるアナグリフ方式の写真とあまり変わらないような。

あっ。

いや、ちょっと待て。

距離を変えたり角度を変えたりする内に、写真によっては確かに生々しく飛び出してきた。ちょうど小型のフィギュアが本のページに張り付いているようにすら見える。

手や足の丸みがはっきり分かり、なんとなく柔らかそうな質感すら伝わってくる。

こういう写真はパノラマ展示のような平面の重なりにしか見えない場合が多いのだが、これはきちんと立体感がある。どうしても色は少しおかしいけどね。

しかーし。

赤青眼鏡を手に持って、おねえちゃんの水着写真を距離や角度を変えながら熱心に眺めている姿なんて…。

誰にも見せられないよー。ええ、見せられませんとも。

http://www.celeb.co.jp/amazon/product.php?ASIN=4575296368&PHPSESSID=b447a6a303d5a7b73cdbf58e83456a1aより

この写真集でも、ほとんどの人が立体に見えた瞬間に「おっ」とか「うわっ」などと驚きの声を漏らすほどの立体感が味わえる。メガネを通して観られる画像も面白いけれど、モノがモノだけに他人がこれを見ている光景を傍から観察するのもまた面白い。