■ install me 
先日のインストーラーの件について。
http://gmk.9bit.org/note/050617-install.htm
そもそもコンピューターを使用するにはそれなりの知識と管理能力が必要だった。しかし今、パソコンもOSもコンピューターらしさを隠蔽する方向に進化している。「レジストリ」も「アプリケーションの追加と削除」も「スタートメニュー」も、いちいち自分でディレクトリを掘ってプログラムを移動させていたMS-DOS時代の面倒な手順を隠蔽するための仕組みだ。求められているのは知識も管理能力も必要としないコンピューターであり、そういった仕組みを毛嫌いするのは、選ばれた一部の人間だけがコンピューターを使っていた時代が懐かしくて仕方ない負け犬の発想ではないのかッ！ そのような懐古主義者が一掃されてこそコンピューティングの未来が拓けるのだッ！
個人的にはＯＳに任せたくないのはＯＳのやりかたが信用できないからであって、信頼できる便利な人にまかせる分にはやぶさかではないし、自分もiTunesのお手軽さは大好きだ。Windowsのインストーラーと管理方法にはいろいろ問題があるから、それを使うくらいなら自分で管理したほうがまだマシだ、と考えてしまっているのだと思う。
それでも、情報量がある一定量を超えるといままでと同じ方法でやっていたのでは破綻してしまうことは多い。自分の手持ちの本、ＨＤＤの中身、ブックマークに関してもすでに自分の能力で管理できる限界を超える量になってしまっているし、その増加率は年々加速している。10年ほど前、知人にDOSの頃からの習慣でWindows95の時代になっても全てのファイルやフォルダ構成を監視して1バイト単位でHDDの残り容量を管理していた人がいたが、あの人は今どうしているだろうか？
