■ [映画]ハウルの動く城
休暇も終わりだというのによく考えたら休みの間一度も映画を見に行っていなかったので、今日は「ハウルの動く城」を見てきた。とりあえずの感想としては、後半のストーリーや展開が唐突でやや食いたりない感じもあったけれども、個人的はかなり楽しめた。
この世界では戦争が起こっているようだったが誰がどことどういう目的で戦っているのかなどの説明は一切なく、設定やストーリーはハウルとソフィーとの間で起こる出来事の外側を埋めるために存在しているような印象だった。原作があるようなので細かい設定や考証などはそちらを参照したほうがいいのかもしれない。前述のとおり、後半は話の流れについていけなくなった感じもあったが、それが気にならないくらいに登場人物ががいきいきと描かれていたのがよかった。
はじめから主人公たちが明確な目的意識を持って行動し、破綻なく最後にきちんとカタルシスがあるようなストーリーを作るのは難しい。そう考えるとラピュタなどはまさにお手本のような作りになっていたが、今あのような単純な話を作るのは逆に難しかったりするのだろうか。個人的にはわかりやすいほうが好みではあるけれど。
あと、プログラマの習性(?)なのか、自分はおおむね何をするにもまず最悪のケースを想定してから動こうとしてしまうため、もう少しだけでいいからこの人たちのようにポジティブに行動したほうがいいこともあるのではないか、と宮崎アニメを見るたびに思う。
あまり関係ないが、最初に動いている城のシーンを見たときになぜかこれを思い出した。
http://nlp.fi.muni.cz/%7Exsvobod4/amanita/samorost/intro.html
怪しいところをクリックするといろいろ反応があって先に進むことのできる、独特な雰囲気のFlashゲーム。改めて見比べてみるとハウルの城のほうがかなりごちゃごちゃしたデザインなのであまり似てはいなかったけれど、こういうのはなんとなく好き。