■ [本][購入]
- "時間の分子生物学" 粂 和彦
- "遺伝子と運命" P・リトル
- "ローマ人の物語〈8〉― 危機と克服" 塩野 七生
- "ローマ人の物語〈10〉― すべての道はローマに通ず" 塩野 七生
- "ローマ人の物語〈11〉 ―終わりの始まり" 塩野 七生
- "量子進化―脳と進化の謎を量子力学が解く!" ジョンジョー マクファデン
- "ゲーム理論の新展開 " 今井 晴雄
- "天才は冬に生まれる " 中田 力
- "生命進化8つの謎 " ジョン・メイナード スミス
- "宇宙の素顔―すべてを支配する法則を求めて" マーティン リース
- "情報検索のスキル―未知の問題をどう解くか" 三輪 真木子
- "量子コンピュータとは何か" ジョージ・ジョンソン
- "脳のなかのワンダーランド" ジェイ イングラム
- "万物理論" グレッグ・イーガン
- "カウフマン、生命と宇宙を語る―複雑系からみた進化の仕組み" スチュアート カウフマン
- "元素の王国" ピーター アトキンス
- "プラニバース―二次元生物との遭遇" A.K. デュードニー
かなり前に注文した分と、ついこの前注文した分がまとめて届いた。読みきれない・・・。
■ [本][読了]時間の分子生物学 時計と睡眠の遺伝子
分子生物学者で臨床医でもある著者が、ショウジョウバエやマウスの遺伝子実験から生物の睡眠メカニズムを調べた成果が主な内容。一見硬そうなタイトルに見えるけどとても読みやすい文体と内容で、前半では著者自身が発見した生物時計の発振メカニズムの成果を踏まえて実例を元に説得力のある豊富な研究成果が紹介されており、とても面白く読むことができた。
後半ではショウジョウバエの睡眠の研究から、今でもまだよくわからないことの多い生物の睡眠の仕組みと謎の解説がされている。空腹のときに脳内に分泌されるオレキシンという物質には覚醒効果があり、満腹になると眠くなるのはその物質の濃度が下がるから、とか、体内時計の概日リズムは視床下部に光の刺激が加わることで調整されるが、午前中に刺激を受けた場合は時計が進むが、夕方以降に刺激が加わると時計が遅れる、など、なんとなく納得できて日々の生活にも生かせそうな内容が多く書かれていた。
この著者は、遺伝的な睡眠の研究をしながら内科医として診療も行い、「睡眠障害相談室」というHPを運営してメールでの個別相談なども行っているらしい。
http://homepage2.nifty.com/sleep/
この本からも著者の幅広い知識とバイタリティが感じられたが、HPの方にもいろいろ興味深い内容が書かれているようなので、あとでゆっくり読んでみようと思う。
■ [本][読了]天才は冬に生まれる
この本は「脳の渦理論」とよばれる、温度環境や熱対流が脳形成に大きく作用するので冬には天才が生まれやすいのではないか、という説が一応の主題のようだったが、ニュートン、コペルニクス、アインシュタイン、ノイマンなどの天才の経歴の紹介が本のほとんどを占め、渦理論に関しては最後の2,3ページでわずかに触れられているだけだった。
その内容も渦理論についての解説がほとんど無いままに「冬に生まれる人たちの胎生期の脳は、よりよい熱対流の環境におかれているのかもしれない」と締められているだけで、どんなものなのか全く分からないままに終わってしまい、偉人の経歴もニュートン以外はほとんど他の本で見たことのある話だったので、個人的には肩透かしを食らったような感じで今ひとつな内容だった。