■ [自転車]自転車で京都まで行ってみる
朝の10時に家を出て、淀川沿いに北上。ちょうど3時間で京都駅に着いた。
帰りは一号線を選んだが、途中で流線型のヘルメットとゴーグルを身にまとい、それなりに高そうな自転車に乗った初老の男性が後ろから追い抜いていった。その男性は、細身ながら膝からふくらはぎにかけての筋肉のつき方がものすごく綺麗で、その鍛えられた体で一定のペースを保って走り続けていた。僕よりもずいぶん速いペースで走っていたが、頑張れば追いつけなくもない速度でだったので勝手にその人をペースメーカーにして後をついてくことにした。
走り続けているとじわじわと引き離されていくが、向こうが信号待ちで止まっている間になんとか追いつき、また次の信号までのあいだにじわじわと離される、というのを20Km近く繰り返した。しかし、上り坂に入ると追いつけなくなり、とうとう決定的に引き離されてしまった。
よく見てみるとまだ道の遠くほうに豆粒のように小さな姿が見えていたので、ペース配分を無視して我武者羅に自転車を漕いでなんとか追いつき、向こうが信号待ちで携帯電話で話をしている間に再度追い抜いた。その次の赤信号で待っていると、その男性が後ろからにこやかに話しかけてきた。
「兄ちゃん、マウンテンバイクやけど、この自転車とかわらんなぁ」
「いえ、もうほんといっぱいいっぱいです・・・」
「いやいや、信号のたびにおいついてくるやろ。頑張るなぁ。どこまで帰るんな?」
「難波あたりまでです」
「おお、まだ遠いなぁ」
「そちらはどこまで帰られるんですか?」
「守口まで。もう少しや。ま、がんばりや」
「はい」
信号が青になったので会話を終えて出発し、しばらく進んだ後に僕だけが赤信号に捕まっているあいだにまた離され、守口市に入ったあたりで完全に見失ってしまった。家に帰るために脇道に入ったのかもしれない。勝手にペースメーカーにして迷惑かな、と思っていたけれど気さくで良い人だったのでよかった。感謝。自転車は楽しい。
約2時間40分かけて帰宅。普段以上のペースで走ったのでさすがに疲れた。
たっぷり時間をかけた半身浴で筋肉を休ませる。疲れを明日に残さないように。