■ [映画]アバター
予告編を見て面白そうだったし3D上映も気になるので見に行ってみたら、期待以上に凄かった。久々にいいものを見たなぁ、という感じ。
3D映画は2年位前に字幕版の「ベオウルフ」を見て非常にしんどかった記憶があったので、この2年でどのくらい進歩しているのかを知りたい、ということもあって今回は日本語吹き替え版の3D上映で見ることにしたのだけど、実際上映が始まると3D映像のデキが云々、とかがどうでもよく感じられるくらいに、映画自体が面白かった。
3Dなしで見たときにどんな印象になるのか比べてみたいので、いずれまたDVDとかで見直してみたいと思う。
3D表現は、迫力ある演出をしたい箇所以外では飛び出しや奥行き感をかなり抑え目にして使っている感じだった。このくらいであればさほど疲れずに見られるけど、やっぱり長時間見るのはそれなりにしんどい感じ。空を飛んでるシーンなどは気持ちよかったけど、どちらかというと「3Dだからこんなにすごい!」という感覚よりも、風景の壮大さや映像そのもののクオリティの高さのほうが印象に残っている。
もしかしたら3D映像も5.1chのときみたいに、はじめて体験したときには大きな違いを感じるけど、慣れてくると次第にあってもなくてもあまり変わらないのでは?みたいな気分になってきたりするのかもしれない、と思った。今回のように控えめな使い方になるのであれば尚更。
上映前の予告編の中にFF13のゲーム中動画を3Dで見られるようにしたものがあったんだけど、さすがに最初から3Dにすることを前提に作られているアバター本編とは違って、前後関係が大きくずれていてピントが合いにくかったり、動きが激しすぎてよくわからない場面が多かった。ゲームのほうもいずれ3Dに対応していく予定らしいので、そこにあわせた作りこみや調整にはまた新しいノウハウが必要になってくるだろうから、それはそれでまた大変そう。
「ベオウルフ」のときにはかなりビルボード感が強かった炎や煙のエフェクト表現も今回は自然に溶け込んでいたので、ちゃんと両眼に対応した位置でボリューメトリックに生成してたりするんだろか。こういうのもリアルタイムでやらないといけないとなるとまたいろいろと工夫していかないといけないんだろう。
あと、今月のCG WORLDのメイキング記事には「両目分の映像をレンダリングするために2倍のデータ量が必要となるにもかかわらず、ディスク容量の制限で全データを2.5ペタバイト以内に納めなければならなかったのも大きな技術的チャレンジだった」、みたいな記述があった。ペタバイト単位のディスク容量で不足するとは恐ろしい・・・。
■ 最新技術10年待った「アバター」
制作と宣伝に3億8000万ドル(約350億円)を費やした3D大作が公開された。
、「アバター」の制作費は2億3000万ドル。ディズニー映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」の3億ドル、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント制作「スパイダーマン3」の2億5800万ドルに次ぐ額だ。
制作にも宣伝にも膨大な費用が。