■ [Wonderfl]伝染病のシミュレーション
伝染病のシミュレーション - wonderfl build flash online
- 潜伏期間 : 感染から発症までの日数
- 発症時間 : 感染を広める期間の日数
- 免疫期間 : 抗体ができている期間の日数
- 感染率 : 接触時の感染率
- 毒性 : 発症時の一日あたりの体力減少量
- 赤い「発症者」に触れると、一定の確率で感染して潜伏期間に入る。潜伏期間中は他人には感染しないが、この間に移動することによってウイルスが拡散していく。時間が来ると発症する。
- 発症すると一定期間周囲にウイルスを撒き散らしながら体力が減少していき、0になると死亡する(体力の初期値は50~100の間のランダム)
- 発症が終了すると免疫が生まれ、免疫がなくなるまでは再感染しない。
- 「移動」の設定で、人の移動範囲を4段階に制限できる。「厳戒態勢」にすると接触機会が激減する。
- 「国境」の設定で、国境での移動を制限することができる。「検疫」では赤い発症者のみを遮断し、「封鎖」にすると完全に往来が止められる。
- 「隔離」をONにすると、発症者を画面右下方向に隔離できる。
- クリックでワクチンを適用。(範囲内の人が30%の確率で免疫を獲得)
感染が拡大してくると、国境での検疫の効果は非常に薄い。赤い発症者だけを足止めしても、黄色い感染者が国内に少しでも紛れ込んでしまうと、あっという間に感染が拡大してしまう。感染の拡大を防ぐには、検疫だけでなくその後の対応がとても重要。
感染率や潜伏期間などのパラメータを調整することで、感染の広がりかたは大きく変わる。
潜伏期間が短くて毒性の高いものは短期的には死者が増えるものの、感染の拡大速度は遅くて収束しやすい。逆に、致死性が低くて発症期間が長いものは死者は少ないものの、長く蔓延して根絶しにくい。
人口密度の高い場所では他者との接触機会が多くなるため、感染率の低いウイルスであっても広まりやすくなる。感染率は低くても、毒性が少なく免疫期間が短ければ風邪のウイルスのようにいつまでも消えずに残り続けることもある。
致死性のあるウイルスを放置すると、死者が増えて感染が広がることのできる閾値を下回るところまで人口密度が下がったときに、ようやく収束する。感染者の隔離を行うことで、このようなウイルスの無制限な拡散を抑えることができる。
結局のところ伝染病が広がるかどうかは「発症した人が治るまでの間に何人に感染させるか」で決まる。完治するまでの間に平均して1人以上の人が感染する状況だと感染者数は指数関数的に増大していくし、1人をわずかでも下回っている状態なら、感染は収束していく。
人口密度が下がって他者との接触の機会が減ってくると、感染は広がりにくくなる。ワクチンの使用や免疫の獲得は接触する感染対象が減るために、人口密度を下げるのと同様の効果がある。
一定割合の人がワクチンを接種しておくことで、感染爆発の可能性を大幅に減らすことができる。
また、一旦爆発的に増大してしまった感染を抑えるには、人の移動を制限することで接触の機会そのものを減らすのがが何より効果的なようだ。
■ 豚インフルエンザ「空港での検疫、効果なし」、WHOが指摘
豚インフルエンザ感染の拡大に伴い、各国が空港での検疫を強化する中、世界保健機関(World Health Organisation、WHO)は28日、感染した搭乗客を洗い出そうとしても、空港での検疫に効果はないと指摘した。
WHOのグレゴリー・ハートル(Gregory Hartl)広報担当は「もしも感染していたり、感染源に接触したとしても、空港にいる時点で症状は現れていないだろう。空港での検査、検疫は役に立たない。搭乗客の体温監視も、潜伏期の患者を見つけ出すことはできない」