■ [映画]ベオウルフ-3D
近くで3Dで見られるところがあると聞いて、見に行ってきた。
立体視は思ってたほど悪くは無かった。普通の映画の3倍くらい疲れたが、効果はそれなりにありそう。他の映画では当たり前に見過ごしてしまうようなアクションシーンであっても、迫力が違う。
ただ、あんまりグロいものとかショッキングなものとかをアップで見せるのはやめてほしい。特に目の前に何かが飛んでくるシーンは生理的に苦手なので、なるべく目を逸らしてあまり直視しないようにしてた。こんなのでホラーとかは絶対に見たくない。本気で作ったら相当に心臓に悪い映像が作れそう。
また、字幕が常に最前列に浮かんでいるので、読むのがとても疲れる。なるべく字幕にピントを合わせずに周辺視野で一瞬だけ読んで、あとはなるべく見ないようにすることで少し軽減されたけど、やっぱり長時間は辛い。普通の映画なら字幕の方が良いけれど、3D映画は吹き替えにして欲しい。集中できないし、目も余計に疲れる。
映画自体は叙事詩がベースとなっているだけあって良くも悪くも頭の悪いわかりやすい話で、後半のワンダと巨像とかライズフロムレアとかを思い起こすような巨大な敵と戦う場面などはとても迫力があってよかった。全体としては結構楽しめたのだけど、映画としての話の展開や映像表現などに特筆すべき点は少なく、何の先入観もなしに普通の2D映画として見た場合と3Dで見た場合で、どのくらい感想が違うものなのかが気になった。
まだ3Dの映画は出始めて間もないために、いろいろ試行錯誤しながら試してみているような部分もありそう。立体視に対応するために実写でなくフルCGで作らなくてはならなかったり、3Dで見ると効果的なシーンでも2D映画として見たときに冗長に感じられる場合もあったりするのだろうけど、今後の3D映画がどうなっていくのか楽しみ。
■ 2008年、お茶の間に“立体テレビ”がやってくる? (1/2)
もう1つの重要なトピックが、12月1日に本放送を開始した新しいBSデジタル局「BS11」の試みだ。BS11では、短時間ながら毎日の番組編成に「3D立体革命」という番組を加えた。サイド・バイ・サイド方式と呼ばれる方法で右目用と左目用の映像を同時に放送し、専用テレビやメガネを用いると立体視できる。
残念ながら、まだ3D立体革命を立体視できるテレビは存在せず、横方向を圧縮された画面が2つ並んで見えるだけ。番組はあるが見る機械はない状況だ。にも関わらず放送を開始した理由は、「多くの人に3D放送に興味をいだいていただき、それによって、メーカーなどの3D立体テレビ開発・市販化の動きが進み、3D放送が普及する一助になればという考え」(BS11)。卵と鶏の関係に例えられる新ジャンルにおいて、いち早く“卵”を提供した同社に拍手だ。
もう3Dで見られる映像が放送されてるとは知らなかった。海外で3D映画が成功して、立体で見られる映像のソースが増えてくれば、それを家でも見られるようなテレビが普及する可能性も無くはなさそう。
次の世代のゲーム機が出るころに3D対応のテレビが一般に広がっていれば、ゲーム機の映像はもともとがフル3Dだから、テレビさえ対応していればとても少ない追加コストで迫力を増すことができるのではないかと期待。
ただ、日本は2011年のタイムリミットよりも前にテレビを買いかえる人が多くなるだろうから、それまでに安価な3Dテレビとそれに対応した放送が広まらなければ、一般に普及するのは難しそう。またこんなので海外と国内に格差ができたりしたら困る。日常的にあのメガネをかけるのも不便なのでたぶん映画をみるときくらいしか使わないだろうから、よほど安価にならない限りはかなりの新しい物好きとか、ホームシアターとかを作るような人くらいしか興味を持たないかも。