■ 停電 
仕事中に停電があった。今日は新しいマシンのセットアップ中だったけど、ちょうどそのときにはたまたま違う事をやっていたので助かった。ドライバのインストール中とかのタイミングだったら面倒なことになるところだったに違いない。
うちの実家は山奥にあったせいか、２０年くらい前には、大雨が降ったりちょっと大きな台風が来たりするたびに停電していたような気がする。子供の頃の話なのでかなり記憶は曖昧だけど、突然真っ暗になり、短くて数分、長ければ数十分くらいは復帰しないので、慌てて蝋燭を探して火をつけ、電気が戻るのを暗闇の中じっと待っていたりしていたような。その頃の家電製品のスイッチは大抵機械式だったので、停電が終わると何事もなかったようにすべてが問題なく復帰してくれた。
家庭用のビデオデッキが普及し始めると、他の家電は再び電源が入れば何の問題もなく動いてくれるのだけど、ビデオデッキだけは予約していた情報がすべて消えてしまう。そのことに気づかずに、録画されるはずの番組が撮れていなくて困ったような記憶がある。
パソコンを使い始めるとさらに停電が脅威となった。セーブしてないデータは瞬時に失われてしまう。当時はテープ・フロッピーの時代だったので、今のようにこまめにセーブする事は難しい。数時間かけて打ち込んでいたプログラムが停電で消えてしまったときの脱力感は忘れ難い。
パソコンにＨＤＤが搭載されると、停電がさらに怖くなった。当時のＨＤＤは最近のものと比べるとずっと高価で、ものすごくデリケートな機械だと聞かされていたので、停電で突然電源が落ちた後の再起動のときにはものすごく緊張した。ＰＣの電源を落とす前には安全のためにSTOPキーを押してドライブのヘッドを退避することが推奨されていた、40MB(GBではない)のHDDが20万円もしていた頃の話。
･･･停電なんてもう何年も経験してなかっただけに、突然電気が消えると驚く。停電後に一時的に起動しなくなったマシンもあったので、落雷か何かで瞬間的に高電圧がかかったのかもしれない。他のフロアにいた人の話を聞く限りではどうやらビル全体が停電していたらしく、帰りの電車の中では「○○駅の停電のためにダイヤが乱れてご迷惑をかけております」みたいなアナウンスまで流れていたので、もしかしたらかなり広範囲で停電していたのだろうか。雷怖い。くわばらくわばら。
