2006-07-03

じゃこ天・松山あげ じゃこ天・松山あげ - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - じゃこ天・松山あげ - Nao_uの日記 じゃこ天・松山あげ - Nao_uの日記 のブックマークコメント

帰りに夕食を買うときに普段行かないコンビニに入ってみると、愛媛の郷土料理の「じゃこ天」を売っていた。

じゃこ天(じゃこてん)とは、高級魚ではなく近海で漁獲された魚のすり身の塊を形を整え、油で揚げた魚肉練り製品。「じゃこ天ぷら」あるいは「皮天ぷら」と呼ばれることもある。 日本の各漁港付近にそれぞれの郷土のじゃこ天がある。

小魚を丸ごとすりつぶし、薄く延ばして揚げて作る食べ物らしい。中身は薄い灰色をしたすり身状になっていて、時々小骨の跡と思われるジャリジャリとした食感が混ざっている。結構濃い味がついているのでそのまま食べてもいい。まさかこんな普通のコンビニで買えるとは思わなかったので、迷わず購入。八幡浜で作られたもののようだ。久々に食べると、とても美味しかった。

実家にいたころは味噌汁やうどんの具、野菜炒めや煮物、炊き込みご飯など多種多様な料理に使われていたり、おやつ代わりにそのまま食べたりと小さいころから身近にあったものだったため、ごく普通に全国どこででも食べられる食材だと思っていた。愛媛のローカルな食べ物だと知ったのは実家を出てかなり経ってからのことになる。子供の頃はあまり好きではなかったのだけど、今となってはたまに無性に食べたくなる時がある。

あと、最近知ったのだけど、「松山あげ」という実家にいたころにはこれまたじゃこ天と同じくらいにいろんな料理に使っていた食材があるのだけど、これも名前のとおり、松山の特産品だったらしい。

私の故郷、愛媛県松山市の特産品松山あげ。高品質の大豆と純正の菜種油でできた自然食品です。厳選大豆で作られた豆腐を厚さ3ミリにスライス。じっくり時間をかけて水分を抜き、たっぷりの菜種油を使ってじっくり揚げて作られます。その断面は、パリパリの霜柱のように儚げで、表面は空気層のおかげでフワフワ。ちょっとした衝撃で割れたり欠けたりしてしまうほどデリケートです。

おかげで手で簡単に割ることができ、日々のお味噌汁の具や野菜の煮物に使う時はまな板いらずなのです。


つい先週、近所のスーパーの地方物産展のようなところで見かけてはじめて知った。明治時代から作られていて、常温で保存が利くために軍需品や南極観測船の保存食として使われていたらしい。よく食べていたけど、豆腐を薄く切って揚げたものだとは知らなかった。

昔から松山あげのことを「油揚げ」、じゃこ天のことを「てんぷら」と呼んで身近にあるものだったので、どこにでもある普通の食べ物だと思いこんでいた。実家を出て暮らしてみないと気づかないこともいろいろあるようだ。これだけ交通や流通が発達しても、全国各地でその地域でしか食べていないものというも探せば結構いろいろあるんだろうな、と思うと面白い。