2006-04-20

NHK職員が2ちゃんねるにスレを立て内部告発 元NHK職員が2ちゃんねるにスレを立て内部告発  - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 元NHK職員が2ちゃんねるにスレを立て内部告発  - Nao_uの日記 元NHK職員が2ちゃんねるにスレを立て内部告発  - Nao_uの日記 のブックマークコメント

これはこれで低コストで情報を広めることができて、一度流出したものを回収する術のないネットというものの性質を利用したうまい使い方の一つなのかもしれない。今回は実名で出ているけれど、匿名性を利用したいのであればP2Pで流せばより安全に事を行えるだろう。

スポンサーとの兼ね合いや報道機関同士の都合によってマスコミでは報道しにくい話題も、ネット上では何の障害もなく広がれる。むしろ、そのような要素が推進剤のようにも働く。話が大きいだけにもう少し落ち着くまではネット以外では話題になりにくいかもしれないけど、このようなマスコミでは報道されにくい内容がどのような形で広まっていくのか、今後の展開が楽しみだ。

それにしても、この情報は昨日の話で言うところの「守るべき情報」なのかそうでないのか、よくわからない。

人がたくさん集まって利権の絡む組織の中では、必然的にこういったきな臭い問題が生まれてきてしまう。耐震偽造問題にしても今回の件にしても、不正は暴かれるに越したことはないけれど、おそらくこんなのは氷山の一角にすぎないだろうから、社会にあるこれと同様の問題をすべてを告発し続けたら、最後にはいったいどうなるだろうか。

全世界の余剰CPU時間の有効活用 全世界の余剰CPU時間の有効活用 - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 全世界の余剰CPU時間の有効活用 - Nao_uの日記 全世界の余剰CPU時間の有効活用 - Nao_uの日記 のブックマークコメント

昨日の「技術の進歩はプライバシーの侵害を容易にする方向にしか進まない」という話に関して、一応の例外として「暗号技術」がある。でも、これも大規模な分散コンピューティングや量子コンピュータに負けてしまう日が来るのかもしれない。

分散コンピューティングで思い出しのだけど、以前に思いついたこととして、OSレベルで全世界のCPUの空き時間を集めて何らかの形で有効活用することはできないだろうか、というネタを考えていたことがある。

例えば、Windowsのバリエーションとして、何も操作していないときに裏で勝手にネット経由で送られてきた何らかの計算を行って、空いているCPU時間を勝手に消費する代わりにライセンス料が安いという別バージョンのOSを販売する、みたいな形で。この場合、送られてくる計算処理は専用の閉じたモジュールの中で完結して外部には影響のないようにしておき、マイクロソフトは大規模な計算を行いたい大学や企業の研究者などから収入を得る。

高価な割には陳腐化の早いスーパーコンピュータを使う代わりに、元気玉のように世界中に膨大な量が存在するPCたちから余っているCPU時間を買い取って有効活用し、換金できるような仕組みを構築する。

で、これをもう一歩進めて考えてみると、そもそもOSそのものは無料にして広く使ってもらい、利用者のCPUの空き時間を継続的に販売し続けることで、OSの開発費を賄うようなビジネスモデルができたりしないだろうか。やり方によっては、OSの利用者にも利用料が配分されるような仕組みにして、「そのOSを使えば使うほどお金が入ってくる」というインセンティブを持たせることで、OSそのもののさらなる普及を促すことも、不可能ではないかもしれない。

Linuxなどの無料OSは無料であるがゆえの甘え(?)か、ユーザビリティや本当の意味での信頼度に関してはどうしても商用のものに劣る。信頼性や先進性が高い商用のメリットを生かしつつ、そのクオリティのものを無料で提供するための手段としては、こういったやりかたも面白いのではないだろうか。

それで得られる計算力と、電気代や通信料などの兼ね合いがどうなるのかは、ちゃんと計算してみないとわからないけど。