2006-02-10

枕草子 枕草子 - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 枕草子 - Nao_uの日記 枕草子 - Nao_uの日記 のブックマークコメント

春は設計

まったく白紙のままの、要求は少しも決まらないで、裁断された議事録の細くたなびきたる。

夏は実装

定時過ぎはさらなり。終電もなほ、プログラマの多く乗り逃したる。

またただ1人2人など、(力尽きて)儚く椅子に突っ伏して寝るもをかし。徹夜するもをかし。

秋はテスト

夕日のさす頃にようやく仕事をする気持ちになりたるに、(定時までに)お客様のところへ確認へ行くとて、3人4人、2人3人など慌てて飛び出していく様などあはれなり。

まいて重役などの連ねたるが、肩を落として客先へ謝罪に行くのもいとをかし。

日入り果てて、(会議室から聞こえる)怒声、罵声などはまたいふべきにもあらず。

冬は運用

システムの落ちたるはいふべきにあらず。データの不整合も、またさらでも、不審な動作にログなどを急ぎ開いて、追いかけて回るもいとつきづきし。

昼になりて、障害票を持ていけば、上司の顔色が白く灰がちになりてわろし。

いとあはれなり。


天空のプログラマ 天空のプログラマ  - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 天空のプログラマ  - Nao_uの日記 天空のプログラマ  - Nao_uの日記 のブックマークコメント

「あたし、他にもたくさんソースを受け継いだわ。

…絶対いじっちゃいけない関数もあるの。

「いじっちゃいけない関数?

「滅びの関数。

動きさえすれば、悪いコードでもつっこまなきゃいけないって。

でも決していじるなって。

教わったとき、怖くて眠れなかった…

あのコードは直しちゃいけないものだったのよ。

だからソースの奥に隠してあって、検収のときにしか使わなかったんだわ。

前のPGも、前の前のPGも、その前のPGもそうしてきたんだもの。

あんな関数、早く捨ててしまえばよかった!

身につまされる。捨ててしまえばよかった。


「PGをのせて」

作曲・編曲/久石 譲

 あの地平線 輝くのは

 どこかにバグが かくれているから

 たくさんの灯が なつかしいのは

 あのどれか ひとつに 家があるから

窓から夜景を見るたびにこの歌を思い出す。