2007-03-21

ビル・ヴィオラ はつゆめ」展 「ビル・ヴィオラ はつゆめ」展  - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 「ビル・ヴィオラ はつゆめ」展  - Nao_uの日記 「ビル・ヴィオラ はつゆめ」展  - Nao_uの日記 のブックマークコメント

もう既にご覧になった方もいるとは思いますが、現在、兵庫県立美術館で彼の「ビル・ヴィオラ はつゆめ」展が開催されています。(東京では既に終わりましたが)

ほんの数秒を何十倍にもスローモーション再生させるという一見シンプルなアイデアですが、なにより最近のハイビジョン大画面ディスプレイorプロジェクターの綺麗さには驚かされました。

映像なのに一瞬々々がまるで絵画のようです。この技術が無いとこの作品の魅力も失われてしまうのでしょうね。淡々としながらもものすごくリアルでエネルギーの詰まった世界に感じました。


以前に「ピクサー展」を見に行ったのと同じ会場で、今日が最終日。それなりにたくさんの人が来ていて、上映時間56分の「はつゆめ」は危うく立ち見になるところだった。

「はつゆめ」は25年近く前の作品で、普通のフィルム(?)で撮影したものを加工してスローモーションにしたせいか、解像度が低くて動きもややぎこちない感じ。ただ、最近の高速度撮影の映像と違って、コマとコマの間を補間しているだけなので、スローなのにモーションブラーがかかっている絵面はちょっと新鮮だった。スローで撮影されたものはブラーが消えるものだと思い込んでいたけれど、これはこれでちょっとアリな絵かもしれない。

上映時間は56分だったけれど、実写での残光表現やブラーがどのように見えるのかなどをじっくり観察していたためか、体感時間は30分程度に感じられた。しかし、大昔に作られた作品だということもあってか、映像作品としてみれば意図のわからない場面が延々続いてかなり単調なものだったんじゃないかとは思う。二昔前のメガデモを音楽無しで見ている感じ。とりあえず自分の目の前にいた小さな子供はかなり退屈そうな様子だった。アートと言い切ってしまえばなんでもありか。よくわからない。

「はつゆめ」以外にもいくつか最近の作品として、高解像度のハイスピード撮影でとられたものが展示されていた。こちらは興味深いものが多く、中でも上記リンクに写真のある、たくさんの人に水をかける映像が一番面白かった。このくらいパーティクルを出したりメタボールっぽい水を表現したりしてみたい。暇ができたらXNAで試してみたいな・・・。

このスローで動く水の映像をもう一度見てみたくなったので、売店でメイキング(?)のDVDを買おうと思ったら売切れていた。Amazonなどでも手に入らないっぽい。人も多かったし、最終日に行ったのは失敗だったか。なんとかして手に入らないものか。DVDでは解像度が足りなさそうな映像だったので、せっかくだからBlu-ray版とかがあったら嬉しいのだけど。

美術館までの往復の移動の間に、先日購入した小説「ミミズクと夜の王」を読み終えた。これまたいい話。電車の中では読みにくいくらいに。昼過ぎに会場を出て、いくつかやり残した仕事があったので、帰りに会社に寄った。一応最低限必要なものは終わらせられたものの、眠くて効率が上がらない。