2005-02-23

[]人間関係と対立 人間関係と対立 - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 人間関係と対立 - Nao_uの日記 人間関係と対立 - Nao_uの日記 のブックマークコメント

同じ目的のために動いているはずのチーム内で人間関係がうまく行かずに対立が起こってしまうのはとても悲しいことのように思う。ゲーム製作に限らずどんな仕事であれ人間関係がこじれることはよくある事だろうし、実際にそういった場面に遭遇したことも何度かある。開発がうまくまとまらずにずるずると長引くと、どうしてもセクションごとの溝が深まって自分の仕事の範囲以外には口出しをしなくなったり、他のセクションの仕事に関して影で批判しつつも表立って建設的な議論がしにくい雰囲気になってしまうことがよくある。一度セクションリーダー同士が決定的に対立したりすると、感情的な面も絡む人間同士の問題だけに、なかなか元の状態に戻ることは難しい。そのような場合はお互い少し時間をおいて、頭を冷やしてからもう一度よく考え直すのがいいのだろうけれど、放っておいても当事者だけでは解決されないことも多いので誰か中立の立場の人が間に入って関係の改善に努めたほうがいいだろうか?チームの雰囲気が悪くなると仕事もうまく進まなくなるので本当に困る。

コミュニケーションの話で思い出したのだけど、以前の仕事でチームのWeb掲示板を作ろうとしたときにディレクターから「そんなところでしか意見がでないようでは困るので、作らないでくれ」と言われたことがある。同じフロアにいるのだから直接言った方が早いわけだし、何か意見があるなら率直にお互いが納得いくまで話し合える空気が必要だ。そのチームではメンバーの誰もが意見を出すことが推奨され、そこで問題や対立が起こったときにはディレクターがうまく調整することで活発な意見交換が行われ、その結果、前向きな空気の中で開発をとても円滑に進めることができた。

他チームで掲示板を使用したことで直接のコミュニケーションが減ってしまって問題になった、という話も聞いたことがあるので、この方針は正しかったのだろうと思う。

今のチームでも「プログラマ対企画」や「デザイナー対企画」「年代の違うプログラマ間」などで小さな対立の芽がいくらかあって、雰囲気もまだそれほどよいとは言いがたい状態ではあるけれど、確実によい方向に向かっている気配は感じられる。みんな立場や考えは違えど、いい物を作りたい、と思っているのは同じなはずなので、むやみに対立する必要はない。できることなら、人と人の間を繋ぎ、チームが円滑に動いて全員が最大限の実力を発揮するための潤滑油のように動けるようになりたい。