2005-02-20

メタデータとしてのRSSの可能性 メタデータとしてのRSSの可能性 - Nao_uの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - メタデータとしてのRSSの可能性 - Nao_uの日記 メタデータとしてのRSSの可能性 - Nao_uの日記 のブックマークコメント

http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003056.html

RSSについてはよく知らないけれど、大量の情報を加工しやすい形で集めて分析できるようにすることで膨大なノイズの中から半自動的に有効な情報が取り出せる仕組みは面白いと思う。こういった情報が簡単に利用できるようになることでいろいろな人が面白い仕掛けを考えつくだろうから、今後どのようなものが出てくるのか楽しみだ。

情報の自動加工と利用に関してははてなダイアリーキーワードリンクも面白いと思っていたが、最近知ったRSSを利用してblogで取り上げられているリンクを自動的に解析してランキング表示する「blogmap」というページも面白い。

http://1470.net/bm/

多くの人がどのような事に関心を持っているのかが誰かの意図や権力などで捻じ曲げられることなくリアルタイムで一覧として表示され、blogを書く人が多くなればなるほどこのページの精度はあがっていく。このページを見ていると、多くの人がリンクするような価値のある情報はミーム*1としてあっという間に増殖する、という事も実感できる。

他にこのような情報の積極的な利用に関して個人的に大きな恩恵を受けているものに、amazonのシステムがある。働き始めてから本をネット上の書店で購入することが多くなったが、当初はamazonにいいイメージを持っていなかったために紀伊国屋を利用していた。しかし、紀伊国屋では売り切れていて手に入らない本があったので一度だけamazonを利用してみたところ、「この本を買った人は他にこんな商品も買っています」という機能の便利さに気づいて、それ以降紀伊国屋を使うのをやめてamazonに乗り換えてしまった。どちらも「どの顧客が何を購入した」という同じ情報を持っているにもかかわらず、amazonはその情報をうまく分析・利用することで同業他社にはない大きなアドバンテージを生み出している。

紀伊国屋を使っていた頃はタイトルの分かっている目当ての本をわざわざ書店に行って探さなくても手に入れられるというところにメリットを感じて通販を利用していたが、amazonを利用するようになってからは興味のある分野の本を売れ筋や他人のオススメを見ながらamazonで探して購入、という形態に変わってきた。amazon上でリンクを辿っていると面白そうな本がたくさん見つかってしまうので、副作用として本の購入数も大幅に増えてしまった。

情報は整理されていないと価値を生み出せないが、コンピュータが生み出す情報は人間の能力で整理・分析できる量を簡単に超えてしまう。今後は情報を生のまま整理せずに放置するのではなく、XMLなどの加工しやすい形でメタデータとして扱って有効利用する、という方向性はますます重要になっていくのだろうと思う。