■ 「このゲームの対象年齢は15歳以上」――誰がどうやって決めている?
■ 「ゲームに投資する」という仕事【前編】~ベンチャーキャピタル会社の方と、とことん話をしてみました~
http://www.rbbtoday.com/column/gamecolumn/20040603/
覆面:このカルチャーの違いと、あと、国民性もあるでしょうね。MMORPGに向いているか向いていないか、これは国民性の問題だと思うんです。たとえば、リネージュもそうですが、韓国のゲームすべて、『ポトリス』まで含めて「攻城戦」があるんですね。
杉山:そうですね。好きですね、攻城戦。
覆面:韓国人に言わせると、あれがどうも基本らしいんです。攻城戦がないと「ゲームの機能としておかしい」と言われてしまうらしい。何千vs何千の闘いは、確かに面白いかもしれないけれど、日本人には無理です。集まりません。その目的のために何千人が時間守って来ません。
杉山:日本では「徒党」という考え方がありますが、5、6人のグループですね。すごく仲のいいグループがあって、それがチームになるという形成のされ方ですね。
覆面:そういえば、やはり国民性でよく言われるのは「ワールドカップ」ですね。日本人はせいぜいスポーツバーで仲間何人かと一緒に見ていましたとなる。たいていは家でビール飲みながら見ていましたとなる。しかし韓国人は家にいなかったです。広場に集まっていました。
杉山:まず集まりますもんね。あれだけ大きい広場に、真っ赤な服を着て集まっていました。
覆面:日本人の様子を見て「なんでお前ら家にいるんだ???」って心底疑問に思う。そういう国民性なので、攻城戦に代表されるマスで協力するゲームに向いているんですね。
だから韓国の仕組みをそのまま持ってきても、日本で受けるはずがないと思う。確かにアイデアとしては面白いけど、日本人にはちょっとなじみにくい。
杉山:あと「縦割り」というか、偉い人がまず決まっていてという日本でいう会社みたいな組織、そういうものに帰属する喜びみたいなのが、向こうの人はたぶんあるんだけど、日本の人達は遊ぶときはそれがいらないみたいな部分はありますね。
RBB:あれじゃないですか、兵役のあるなしとかも影響してたりするんじゃないですかね?
杉山:すると思いますよね。きっと。
杉山:あと儒教の文化でしょうね。
覆面:そうですね。儒教の影響は大きいかもしれません。韓国で“PCバン”(日本で言うインターネット喫茶)がなぜ普及したのかという議論がありますけれど、面白いなと思ったのは、「家にはたいていおじいちゃんがいて、お父さんがいて子供がいる。上の言うことは聞かなきゃいけないから、あんまり家にはいたくなかった」という説です。
杉山:ああ、家にいたくない文化なんだ。なるほどなるほど。
覆面:基本的に外で遊ぶ場がほしかった。そこにいけば、上下関係なく遊べるんだということですね。
杉山:そのようにして、基本的に同じ世代の人達はみんな外で遊ぶ。なるほど面白いですね。
■ タイトー、Windows XP Embeddedベースの業務用ゲーム基板「Type X」を開発
■ 「メトロイドプライム2」プレイ映像2点、拡散ビーム他
http://www2u.biglobe.ne.jp/~nanko/news/metroid/040605000935.html