0013-11-01

たぶん変化の激しい世の中で起こってる大抵の事は、茹で蛙のようにじわじわと鍋の温度が上がってるのに薄々気付いているものの鍋の外に出るリスクを許容できないまま現状維持を続けて、その結果どこかで耐えられる温度の限界を超えて破綻する、みたいなパターンに当てはまったりするんじゃないかと思う

だからといって鍋の外に出ればいいかというと外に出ようとした瞬間即死するみたいなリスクの方がずっと大きいので、大抵は結局ゆっくりと茹だっていくのを待つ感じ。また、「貧ずれば鈍ずる」の言葉通り、状況が悪くなるほどかえって選択肢も狭まっていくので、ほとんどの場合、状況は悪化の一途を辿る

でもまぁ、緩慢だけどほぼ確実な死が待ってると思える状況であるなら早めに外に出てみた方が選択肢も多く、意外と死ななかったりするんじゃないかとも思う。少なくともゆっくりと死ぬのを待ってるよりは違う手を打ってみるほうが、やる前に思ってるよりは生存率も高かったりすることもなくはないかと

もちろん「自分の寿命までは温度は許容範囲内しか上がらず、高確率で死なないはず」と判断するなら現状維持も悪い選択でないとは思う。そう簡単には完全破綻まではいかないし、外したときの死亡率を考えるとどれだけ酷い事になろうが即死だけは避けねばならない、という状況も現実的には多いだろうから